西陣の妙蓮寺の境内では、芙蓉(ふよう)の花が咲いています。 妙蓮寺の芙蓉 妙蓮寺は1294年に日蓮聖人の孫弟子・日像上人によって創建されたお寺です。境内には芙蓉の花が多く、京都で芙蓉の名所と言えば妙蓮寺の名が挙がるという場所。芙蓉は中国では「蓮の花」の意味もあるそうで、妙「蓮」寺にもゆかりがあると言えるでしょう。種類も豊富で、現在は一重の芙蓉が主でしたが、例年9月後半から10月にかけて咲いてくる酔芙蓉(すいふよう)が不思議で面白く、朝は白く、時間とともに酔っぱらったように色が赤く変化するという種類です。 妙蓮寺の芙蓉 芙蓉は、花の彩りが少なくなる夏の暑い時期に咲く花として親しまれていますが、花期が長いのも特徴で、初秋にかけて楽しめます。芙蓉は一日花ですので、日によって花の咲く位置が違います。かの松尾芭蕉も「枝ぶりの 日ごとに変る 芙蓉かな」との句を詠んで愛でた花でもあります(妙蓮寺の花を愛