すり傷やヤケドを負ったとき、多くの人は消毒をしてガーゼで傷口を覆うのが本来の医療処置だと考える。しかし、これを否定し、「湿潤療法」という治療法で、痛みを小さく、回復を早める取り組みを実践する医師がいる。 練馬光が丘病院「傷の治療センター」のセンター長を務める夏井睦医師は、この湿潤療法の第一人者として知られる形成外科医だ。 湿潤療法とは消毒はせずに水洗い、ガーゼは使わず非固着性のメッシュシートで傷口を覆い、創口を乾燥させずに、細胞成長因子の働きを活性化することで、きれいに、しかも短期間での回復を狙う方法だ。 医療界でも賛否両論ある治療法だが、夏井医師の姿勢は揺るがない。 「勉強ができたから医学部に進んだ」と堂々と語る。パソコンの知識も独学で身に付けた。1996年にはソフトもない中で自身のサイトを立ち上げている。興味を持ったことは徹底的に学び、その結果「正しい」と判断すれば、孤軍奮闘でも信念を
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