17日間に渡って世界を熱狂させたバンクーバー・オリンピックが閉幕しました。個人的に印象に残ったシーンは数多くありますが,その一つといえるのが,韓国チームの大健闘です。今回,韓国チームのメダル獲得数は,金6個を含む14個で全体の5位。対して,日本は金メダルなしの5個に終わりました。メダルの数がすべてとは思いませんが,人口が約5000万人と日本の半分にも満たない国が,これだけのメダルを獲ったことに素直に驚きを感じました。 実は韓国チームが大躍進を遂げたのは,今回というより前回のトリノ・オリンピックです。トリノでは,金6個を含む11個のメダルを獲得しました。その前の2002年のソルトレークシティ・オリンピックではわずか4個だったのです。 そもそも冬季オリンピックの競技種目については,1980年代まで日本がアジアで独壇場とも言える地位を築いていました。日本がアジア地域に冬季競技を広めるために,19