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..Takahataに関するfacetのブックマーク (5)

  • 先見日記 - 飛幡祐規 | 昏迷また昏迷

    昏迷また昏迷 パリにて 今フランスで、若者を対象にした雇用法CPE(初採用契約)をめぐって起きていることは、歴史的に重要な節目かもしれない。政府対学生・労組・反対派市民の全面的抗争にいたったフランス国内の情勢もさることながら、この運動の発した問いは、ネオリベラル経済が世界的に浸透する中、国境を越えた意味をもつと思うからだ。 3月30日に憲法評議会は「CPEは共和国憲法に違反しない」という結論を出した。評議員のうち議長以下7人が保守、2人が左翼によって任命された評議会が、政府に有利な評定を出すことは予測されていたが、この「合法」解釈は矛盾を内包している。なぜなら、2年に及ぶ試用期間中は理由なしに解雇できるという条項は、現行の労働法にも国際労働機関(ILO)の雇用終了条約(第158号。日は批准していない)にも違反するため、解雇された者は労働裁判所で闘うことができる(http://w

    facet
    facet 2006/04/11
    第五共和政の行方や如何に
  • 先見日記 Insight Diaries

    “操行0点”なんてつけるな! パリにて ああまったく、頭にくることばかり。30年以上フランスに住んでいるけれど、こんなに次々とひどい政策が進められたことは一度もなかったんじゃないかな。労働法を壊す新しい雇用契約の法制化やら、外国人への規制をさらに強化する移民法案やら(いずれもそのうち書くことになるでしょう)、ネオリベとナショナリズムの結びついた反動化という点で、フランスと日の政府は妙に似てきたような気がする。先週もサルコジ内相がまたもや、とんでもない政策をもちだしてきた。 昨年秋の「暴動」後の人気上昇によって、ますます自信をつけたサルコジのデマゴギーと挑発的な物言いは、とどまるところを知らない。今度は、若者の非行を「3歳以前からの早期発見によって防ぐ」ときた。昨年の9月、国立衛生医学研究所という権威ある公の機関から、子どもの行動障害についての鑑定報告書が発表されたのだが、これが

  • 先見日記 Insight Diaries - 飛幡祐規 - グローバルに考えてローカルに行動する

    グローバルに考えてローカルに行動する パリ13区にて フランスをはじめユーロランド各地ではユーロ導入以来、おそらく便乗値上げのせいで物価が高騰した。L’INSEE(国立統計経済研究所)によると物価指数はそれほど上がっていないのだが、野菜や果物、カフェで飲むエスプレッソ一杯、メトロの切符といったごく日常的なものの値段がぐっと高くなったのだ。DVDプレーヤーや洋服の値段が中国製のおかげで下がっても、毎日の生活必需品が上がっては暮らしはきびしくなる。現に、フランス人の野菜・果物の消費量は減ったというし、もうレストランに行けないとみんなぼやいている。パリにはお金持ちと旅行者がたくさんいるから、街はあいかわらず賑わっているけれども。 安くて豊富な野菜・果物はフランスや南ヨーロッパのとりえのひとつだったから、りんごやズッキーニが旬の季節に1キロ2ユーロ以上(1ユーロは約140円)するなんて許

    facet
    facet 2006/03/02
    「農業を保持するための会」(AMAP)、「能動的消費者(Consom’acteurs)」「クラフト・フーズがフランス向けに、フェアトレードに見せかけたコーヒーのラベルをつくって売り出し」←今度ラベルを見てみよう[*]
  • 先見日記 Insight Diaries - 飛幡祐規 - 奴隷制廃止の記念日

    奴隷制廃止の記念日 パリにて 昨年10月25日付「過ぎ去らない過去」、12月13日付「これからの朝の色」でとりあげた「教育カリキュラムでは植民地におけるフランスのポジティヴな役割を認める」という条項(2005年2月23日法第4条)は、どうやらもうすぐ撤廃されそうだ。シラク大統領がドゥブレ国民議会議長に任じた委員会が期限より早く、「これは立法すべき内容ではないから、憲法評議会にそう断定してもらって撤廃すればいい」という結論を提出したのだ。議会での撤廃案は、多数派の与党UMP議員の反対によって既に却下されてしまったため、抜け道を考えたわけだ。シラクは与党議員の反発に対して先手を打って1月30日に演説を行い、「奴隷制・奴隷売買廃止の記念日」を今年から5月10日に定めると述べた。 問題の2月23日法は北アフリカ(とりわけアルジェリア)からの引き揚げ者を対象につくられたものだが、海外県のマ

  • 先見日記 - 飛幡祐規 | エレーヌの場合

    エレーヌの場合 パリにて 大晦日の晩から元旦の朝にかけて、フランスでは425台の車が燃やされ、前年(333台)より多かったけれども他の破壊はなかったし、特に危険な状況にもならなかったとのことで、「緊急事態令」は解除された。不当で危険な特別法の状況が終わってくれて、ほっとした。 年の初めだし寒い季節なので、ぽっと温かい気分になれるような話題を紹介しよう。新年早々、フランスでは異例の裁判が行われた。被告は、1980年にパリで銀行強盗に加わったがメキシコに逃れ、別の名のもとで2004年まで暮らしていたエレーヌ・カステル(社会学者、ロベール・カステルの娘)だ。ラファイエット通りのBNP銀行を襲撃し、人質をとって逃げようとした7人組(うち女性2人)のうち、ひとりは駆けつけた警官隊に発砲したため逆襲されて死亡、3人は捕まって84年の裁判で懲役(10年、8年、5年)を受け、ひとりは無罪になり、

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