赤外線天文衛星「あかり」には、近赤外線から遠赤外線までの幅広い波長範囲で全天の観測を行うために、2つの観測機器、遠赤外線サーベイヤ(FIS)と近・中間赤外線カメラ(IRC)が搭載されています(図1参照)。 図2から図3は、試験観測で取得された宇宙の赤外線画像の一部です。これまで使われていた宇宙の赤外線地図に比べて、解像度や感度が大幅に改善されていることがわかります。今後継続される本観測によって、赤外線による新しい宇宙の地図が作成され、銀河や星・惑星系の起源と進化の研究に、大きな成果が得られることが期待されます。 なお、遠赤外線サーベイヤは、情報通信研究機構からの検出器提供等を受け、名古屋大学、JAXA、東京大学、国立天文台等により開発されました。また近・中間赤外線カメラは、東京大学、JAXA等により開発されました。 「あかり」の運用とデータ処理は、上記国内研究機関と、欧州宇宙機関(ESA)