Earth(大地) 「大地には3つの異なる名前が与えられてきたが、大地は1つである。名前は女たちの名前に由来する」[1]とヘーロドトスは言った。だが、ヘーロドトスは計算違いをしていた。実は、大地には何千という女の名前が与えられてきたのだ。大陸(アジア、アフリカ、ヨーロッパの3大陸)は大地の女神が地上に現れたときのさまざまの姿にちなんで名づけられた。国々の名前の方は、女性の先祖の名前とか、あるいは大地の女神の別名に由来している。リビア、リュディア、ロシア、アナトリア、ラティウム、オランダ、チャイナ(中国)、イオーニア、アッカド、カルデア、スコットランド(スコティア)、アイルランド(エリウ、へラ)はほんの1例である[2]。それぞれの国民が各自の母なる大地の名前を祖国につけたのであった。母なる大地を「万物を治め、他のすべての物が従い、服する神」[3]とヨーロッパの諸部族が見ていたとタキトウスは述