久慈市長内町の水産加工品販売業小袖屋(野田一夫社長)は久慈市山形町の郷土料理「まめぶ汁」のレトルト商品を開発し、売り出す。地域おこし団体「久慈まめぶ部屋」(小笠原巨樹部屋頭)が全面協力し、初めて「レトルトまめぶ汁」を商品化。震災で全壊し、復旧した工場で生産する。関係者は、手軽に味わえる新商品で伝統の味を普及拡大させたいと意気込んでいる。 レトルトまめぶ汁はクルミと黒砂糖入り団子「まめぶ」のパックと、野菜や焼き豆腐など具が入ったスープのパックに分かれ、家庭で温めて簡単に食べることができる。 「久慈まめぶ汁」の商品名で、パッケージには久慈まめぶ部屋の活動や料理の由来などを記載。同部屋が2年連続出展しているB―1グランプリの公認も受けており、7月上旬の販売を目指している。 工場で働く地元の女性たちを中心に開発を進めたが、団子がふやけたり黒砂糖が生地に染み込んだりと一苦労。「まめぶが夢に出てくる」