五輪利権、次々明るみに スポンサー枠新設、口利き余地―理事経験者「札幌招致、ゼロから」 2022年09月07日10時34分 東京五輪・パラリンピックのロゴマーク 東京五輪・パラリンピック組織委員会元理事の高橋治之容疑者(78)が、AOKIホールディングスに続き、KADOKAWAからの受託収賄容疑で再逮捕された。大広からも不透明な資金を受領しており、「五輪利権」が次々と明らかになった。招致段階で過少に見積もった経費が肥大化し、対応を迫られた組織委。収入増のためスポンサー枠を相次いで新設したが、口利きの余地を生んだ。 元理事と癒着、要望6項目 AOKI前会長、利益を追求―五輪汚職 「スポンサーはどんどん増やした方がいい。そうすれば税金を使わなくなる」。電通で専務などを歴任した高橋容疑者は逮捕前、スポンサー企業拡大の意義を強調した。 「コンパクト五輪」「復興五輪」が掲げられ、大会経費は当初約73