プロフェッショナルレフェリーでJリーグ担当審判員の家本政明氏(48)が、今季限りで国内トップリーグの担当から勇退する。広島県出身で02年からJリーグ担当となり、リーグ戦では歴代最多515試合で主審を務めた。国際審判としても10年に日本人で初めてサッカーの聖地ウェンブリー(国際親善試合イングランド-メキシコ戦)で笛を吹き、W杯アジア予選なども裁いた。 信条は「最小の笛で最高の試合を」。今季はJ1の主審として21試合に出場し、出したイエローカードはわずか24枚。1試合平均1・14枚は、福島孝一郎主審の0・43枚に次いで2番目に少なくなっている。選手や監督から異議を受けたことで出した警告は0。笑顔でコミュニケーションを取る姿は印象的で、選手が最高のパフォーマンスを発揮できるよう、同じピッチで汗をかき、「黒子」として試合を円滑に進めている。 かつてはカードを乱発するなど、いい印象を持っていなかった