能登半島地震で七尾港に災害派遣された大型フェリー「はくおう」は自衛艦ではありません。とはいえ、ただの民間船でもないとのこと。特殊な位置づけのチャーター船、もしかしたら今後増えるかもしれません。 所属先不明の“謎な”大型フェリー 5年半ぶりに最大震度7を記録した「令和6年能登半島地震」は被害の全容が見えない状況が続いています。被災者の避難所生活は長期化する一方、水道などのインフラ復旧は進んでおらず、疲労やストレスの悪化が懸念されます。そうした状況を少しでも解消する切り札が、能登地方の中心都市といえる七尾市の七尾港に“接岸”しました。 それが、大型フェリー「はくおう」と高速フェリー「ナッチャンWorld」の2隻。両船は防衛省がチャーターする民間フェリーで、自衛隊が行う災害派遣活動の一環として投入されたものです。 「はくおう」には、陸上自衛隊と石川県が協同して休養施設を開設し、1月14日から七尾