東シナ海の日中中間線付近で中国が一方的に進めるガス田開発で新たな掘削が確認された問題で、中国が停船させて作業を行っていた移動式掘削船が移動したことが分かった。その後、中国の開発施設が点在する海域内で掘削船3隻が停船しているのが確認されており、今後の動向が注目される。 海上保安庁は2日午後5時、緊急安全情報「航行警報」で「東シナ海、掘削装置撤去」と伝え、10月28日に移動式掘削船への注意を呼びかけた航行警報を約1カ月ぶりに削除した。 3隻は当初、東シナ海の日中中間線に近い中国側の海域(北緯29度45・4分、東経125度45・3分付近)などで確認された。これを受け日本政府は、ガス田開発とみられる作業を行っているとして中国政府に抗議していた。 海保によると、3隻は当初の位置から南西方向に約115キロの海域などで停船しているのが確認されている。詳細について、海保は「今後の情報収集に差し支えるので差