観光庁は16日、地域ごとに大型連休をずらす「休暇分散化」について、来年3月までに修正案を出す方針を明らかにした。現行案は、全国を5ブロックに分け、春と秋にそれぞれ5連休をつくってブロックごとにずらす案だが、これを撤回する。修正案は、地域を5ブロックより減らし、5連休をずらすのも秋だけにする方向で検討する。 16日、有識者でつくる休暇改革国民会議を開いた。休暇分散化は賛成意見が多かったが、「国民に根づいている春の大型連休は(分散化の)対象外にし、秋に社会実験すべきだ」(古賀伸明・連合会長)、「地域の分け方も2ブロック程度でいい」(石井隆一・富山県知事)などの見直し論が大勢を占めた。 座長の三村明夫・新日本製鉄会長は「秋の大型連休を作り、ブロック分けを再考したい」と提案した。観光庁が来年3月の次回会合までに修正案を示すことになった。 観光庁は来年の通常国会で、休暇分散化のための国民祝日法