「(日本代表チームは)アジア杯で優勝しましたが、これは到達点ではありません。私の使命は日本サッカーの成長です。2014年のW杯ブラジル大会では世界のトップを争う実力のあるチームとして戦いたい」と2月21日には発言しているザッケローニ監督 日本が4度目の優勝を飾ったアジアカップ。あれから3週間以上が経つが、得失点シーンやゲームセットの瞬間を別にすれば、プレス席が一番どよめいたのは、オーストラリア戦でザッケローニが最初に動いた場面だったと思う。 後半11分、ザッケローニは攻撃的MFの藤本に替えてCBの岩政を投入。と同時に左SBの長友を前方に張り出させる。この結果、日本代表のシステムは岩政、吉田、今野の3人が最終ラインを形成する3バックへと変化した。 たしかに巷では、システムは4-2-3-1のままで今野が左SBに回り、長友が前に上がっただけだという解釈もなされている。これはザッケローニの発言に負