【カイロ=酒井圭吾】民間団体「シリア人権監視団」(本部・ロンドン)は17日、イスラム過激派組織「イスラム国」が戦闘機3機を保有し、飛行訓練も行っている情報があると発表した。 情報では、戦闘機はロシア製のミグ21とミグ23。イスラム国が制圧したシリア北部アレッポ近郊の軍事基地で飛行訓練を実施しており、多数の住民の目撃情報もあるという。イラク・フセイン政権時の元兵士が、操縦技術をイスラム国の戦闘員に教えているという。 戦闘機がミサイルを搭載しているかどうかや入手経路は不明だが、イスラム国がこれまでに制圧したシリアやイラクの軍事基地から奪った可能性がある。 イスラム教シーア派組織「ヒズボラ」は、自分たちが無人偵察機を保有していると主張しているが、これまでイスラム過激派が戦闘機を所有したことはなかったとみられる。