中部電力浜岡原発4号機の中央制御室床下でケーブルの不適切な分離状況が見つかった問題について、中電は15日、4号機全体で類似の不適切箇所を約180カ所確認したと発表した。 新規制基準は火災発生時の延焼を防ぐため、安全上重要な設備と関連のあるケーブルを系統ごと分離するよう求めている。4号機では分離板約3千カ所のうち、ケーブルが分離板を貫通している箇所が100カ所あった。このほか、分離板の破損41カ所、分離板の未設置37カ所など、不適切な状態の発生原因が明らかに異なる事例も確認された。 東京電力柏崎刈羽原発6号機で不適切なケーブル設置工事が明らかになったことを受け、中電は11月から浜岡原発で点検を開始し、4号機で問題箇所1カ所を確認していた。今後、必要な対策の実施と不適切工事の原因究明に努めるとともに、3、5号機でも点検を進める。 腐食の圧力容器「継続使用可」 中電、浜岡原発5号機評価 (2