2011年3月の東京電力福島第1原発事故直後から5年以上、東電が使ってきたJヴィレッジ(福島県楢葉町、広野町)の本館が、11月いっぱいで閉鎖となる。廃炉拠点としての役目を終え、グラウンドとともに本来のサッカー施設としての再開を目指す。 Jヴィレッジは1997年、当時原発増設を計画していた東電が約130億円かけてスタジアムやホテルなどを整備し、福島県に寄贈した。 原発事故を受け、東電が運営会社から借り受けて使用。直後は防護服姿の作業員であふれ、床にも物資が雑然と置かれていた。休憩場所や食堂も設けられた。グラウンドは駐車場となった。 一方、第1原発構内では新たに事務棟が完成するなど施設整備が進んでいる。Jヴィレッジにあった東電福島本社も福島県富岡町内に移転し、最近は利用する人の数が激減したため、明け渡すことになった。 運営会社によると、18年夏にホテルやグラウンドの一部を再開し、スタジアムを含