宮崎県にある硫黄山が4月、噴火したあと、水が白く濁るようになったふもとのえびの市の川で、環境基準のおよそ200倍のヒ素が検出されました。宮崎県は地下水が汚染されるおそれもあるとして、川の周辺では井戸水やわき水を飲み水として使わないよう呼びかけています。 この川は硫黄山があるえびの高原を源流としていて、宮崎県が水質調査を行ったところ、28日までに硫黄山からおよそ6キロ離れた「大原橋」とその近くの用水路で、ヒ素が環境基準のおよそ200倍、カドミウムが5倍から6倍など、5種類の有害物質が環境基準を超える値で検出されたということです。 一方、えびの市の中心部に近い下流域では、有害物質の濃度はいずれも環境基準内にとどまっているということです。長江川の水は飲料水としては取水していないということですが、県では有害物質が地中にしみ出し地下水を汚染するおそれもあるとして、川の周辺では井戸水やわき水を飲み水と