(CNN) タイのインラック前首相が、25日に予定されていたコメ買い取り制度をめぐる判決公判の2日前にタイを出国し、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイに向かっていたことが分かった。インラック氏が所属するタイ貢献党の幹部筋が明らかにした。 同筋によると、インラック氏は23日にタイを出国。現在は「安全かつ健康」な状態でドバイに滞在しているという。インラック氏は25日に出廷する予定だったが姿を見せず、これを受け逮捕状が発行されていた。 インラック氏の兄のタクシン元首相は現在、汚職での裁判から逃れるため、ドバイと英ロンドンで亡命生活を送っている。 タイ警察高官はCNNに、インラック氏が出国したことを示す正式な記録はないと指摘。インラック氏は陸路で国境を越え隣国に入り込んだ可能性がある。 インラック氏は2014年の軍事クーデターで政権を追われた。自身の公判が始まった15年以降は、裁判所の承認なくタイ