東京駅に到着した東北新幹線の車両から降車する乗客ら(24日午前8時55分、東京駅で)=沼田光太郎撮影 福島県沖を震源とする地震の影響で、一部区間の運休が続いていた東北新幹線は24日、那須塩原―仙台間が復旧し、11日ぶりに全線で運転を再開した。当面は速度を落として運転し、本数も2割程度減らす。このため、東京―仙台・盛岡間は、到着が通常より1時間前後遅れる見通し。 東北新幹線が全線で運転再開し、東京方面への上り列車に乗り込む人たち(24日午前、JR仙台駅で) 東北新幹線の各駅では24日朝、利用客らが待ちかねたように次々と列車に乗り込んだ。JR仙台駅では、大学受験のため東京に向かうという仙台市宮城野区の高校3年生(18)が「25日の受験にぎりぎり間に合ってよかった。力を出し切りたい」と語った。 東京都内で単身赴任中の会社員(54)は、地震時は宮城県内の自宅に帰っていた。運休中は在宅勤務を余儀なく