共産党の志位和夫委員長は17日の会見で、東京電力福島第一原発の放射能汚染水漏れ問題で、東電を破綻(はたん)処理し、一時的に国有化することを盛り込んだ緊急提言を発表した。 志位氏は、汚染水の事態を深刻化させた原因について「政府が対策を『コスト優先・安全なおざり』の東電任せにしたことだ」と指摘。事故処理や賠償、除染が「東電の経営努力の範囲内」になったため「安易な仮設タンクに頼って漏出させ、地下水の遮水壁の建設も先送りにされた」と厳しく批判した。 その上で、東電を破綻処理して国有化し、東電や利害関係者の株主や銀行、電力業界に対し、事故処理のコスト負担を求める仕組みを作るよう提案した。 関連記事汚染水対策、IAEA総会で報告 各国から疑問噴出9/17汚染水「政府がコントロールする」 自民・高村副総裁9/15汚染水「制御出来ていない」 東電幹部、首相発言と相違9/13福島第一原発の汚染水対策 体