ないない尽くしで資金がショート 『フットボリスタ』本誌の第65号でお伝えしたスペイン2部の給料未払いクラブ、レウスのその後をお知らせしよう。スモールクラブを買い取って自分の力で大きく強くする。それはサッカーを愛する者の究極の夢かもしれないが、ほとんど失敗に終わる。アラベスを買ったロシアの富豪ディミトリー・ピーターマンから、現在マラガとともに2部に転落中のカタールの王族アリ・タニまで死屍累々。成功したのはフェルナンド・ロイグ会長のビジャレアルくらい。シンガポールの富豪ピーター・リムのバレンシアは、チャンピオンズリーグ出場を確実にした来季以降の歩みを見なければならない。 元バルセロナ会長ジョアン・ラポルタの右腕として活躍したジョアン・オリベルのレウス強豪化プロジェクトには、そもそも無理があった。バルセロナ近郊の人口10万人のスモールタウンで産業もサッカーのカルチャーもない。スタジアムの収容人数