旧海軍の駆逐艦「冬月」ともニアミス 1945(昭和20)年4月7日の坊ノ岬沖海戦で戦艦「大和」の最期を見届けた「マリナー」飛行艇は、沖縄本島南西部の沖合に位置する慶良間諸島から飛んできた機体でした。 慶良間諸島の阿嘉水道にはアメリカ海軍の飛行艇母艦「シャンデルーア」が投錨しており、これにより、同水道が飛行艇の前進基地となっていました。 同艦にはアメリカ海軍の第41飛行艇哨戒爆撃中隊(当時)が本部を構え、そこの所属機、コールサイン「ドッグ・エイト」と「ドッグ・テン」の2機が、戦艦「大和」以下旧海軍の第1遊撃部隊の動きを逐一監視していたのです。 拡大画像 飛行するアメリカ海軍のPBM「マリナー」飛行艇(画像:アメリカ海軍)。 両機は第1遊撃部隊を発見した当初、「大和」の46cm主砲による対空射撃を受けましたが、その後は、味方の艦上機群による攻撃を終始観察し続け、戦いが佳境に入った頃には、日本側
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