(CNN) 台湾が実効支配する周辺の諸島を中国が制圧した場合、米国が中国との戦争勃発(ぼっぱつ)や事態の大規模な悪化のリスクを引き受けずに打ち出せる有効な対応策はほとんどないことが28日までにわかった。 この結論は外交政策や国防の専門家らが最近実施した机上演習で導き出された。この演習のシナリオは米シンクタンク「新アメリカ安全保障センター」の報告書に盛り込まれた。 演習の舞台となったのは、台湾と香港の間の南シナ海に位置し、台湾軍兵士約500人が駐屯している東沙環礁。 シナリオに描かれた同環礁の攻略は、台湾近くの他の島しょあるいは即座の台湾制圧へ向けた先行的な措置になる可能性がある。 報告書によると、中国が東沙環礁を軍事的に支配した場合、米国が中国に台湾への返還を迫ることが可能な信頼出来る方途はないことが判明した。 経済制裁を打ち出してもその効果が出るまでには時間がかかり過ぎ、中国の決定事項に