ソウル(CNN) 金正恩(キムジョンウン)第1書記の暗殺を題材にして北朝鮮の反発を招いたハリウッド映画「ザ・インタビュー」のDVDを、脱北者が風船に付けて北朝鮮へ飛ばしている。DVDは北朝鮮側で、少なくとも一部の一般市民の目に触れているかもしれない。 脱北者の李民馥(イミンボク)氏はザ・インタビューを「低俗な映画」と批判し、最後まで見る気にはなれなかったと話す。だがそれでも、数万枚のDVDを北朝鮮の住民に届けたいと、4度目の風船作戦に向かった。 「北朝鮮がこの映画を嫌うのは、正恩氏を神でなく人間として描いているから。我々と同じように泣き、恐れ、そして暗殺される」と、李氏は語る。 作品中の正恩氏は米歌手ケイティ・ペリーの熱烈なファンで、傷つきやすい心の持ち主。北朝鮮側が宣伝する「強力な指導者」という人物像とは大きく食い違っている。 夜も更けた午前1時、李氏は風速や風向きをチェックしてから南北