19日夜は、月と火星が接近して見えます。その近くには、おうし座の1等星アルデバランが並びます。 火星は、太陽の周りを回る惑星の一つで、太陽光を反射して輝いており、赤っぽい色で観察されます。一方、アルデバランは、おうし座を形作る星の一つで、太陽と同様、自ら光を放って輝く恒星で、オレンジ色に見えます。同じような赤っぽい色に見える2つの星は、実は異なる種類の星なのです。 月と火星、アルデバランが並ぶ様子は、にっこり微笑んでいるかのようにも見えるでしょう。 19日夜は、本州付近は高気圧に覆われる見込みです。大陸から東シナ海には、前線が延びるでしょう。 北海道は、気圧の谷の影響で、雲が広がりやすいですが、雲には隙間があり、星空が見られる所がありそうです。東北、北陸、東海から中国地方、四国は、晴れる所が多く、星空観察によい条件です。関東では、夜遅くなるほど雲が多くなりますで、早めの観察がよいでしょう。
![月と火星が接近 自ら光を放つアルデバランも並ぶ(気象予報士 白石 圭子)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/9113e531cad72bfaa5b27d49be675bd3219adb41/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fstorage.tenki.jp%2Fstorage%2Fstatic-images%2Fforecaster_diary%2Fimage%2F1%2F11%2F118%2F11840%2Fmain%2F20210319100416%2Flarge.jpg)