【パリ=三井美奈】フランス南東部でスキー事故により昨年末から入院していた自動車F1シリーズ元王者、ミヒャエル・シューマッハー氏(45)の家族の代理人は16日、同氏が昏睡(こんすい)状態を脱し、手術を受けたグルノーブル大学病院から退院したと発表した。 声明は「退院は長期間のリハビリに入るため。リハビリは公の場からは離れて行う」としており、退院後の同氏の所在は明らかにしなかった。ただ、スイス公共ラジオは16日、シューマッハー氏が退院後、スイスの自宅に近いローザンヌの病院に入院したと報じた。 シューマッハー氏は、仏南東部メリベルのリゾート地でスキー滑走中に転倒。頭部を強打して意識不明の重体となり、現場から近い同病院に入院した。その後容体が安定し、1月下旬から医師団は鎮静剤を減らし、意識を回復させる治療に入った。代理人は4月、「意識回復の兆候を見せている」との声明を発表していた。