なぜ研究不正が起きたのか、その範囲はどこまでに及ぶのかが焦点になっていますが、別の段階の問題として、なぜそのような論文がNature誌に掲載されたのか、ということもあります。このことについて、ある2通のメールがリークされました。2012年にScience誌がSTAP論文をリジェクト(掲載拒否)したときの査読コメント、そして2013年にNature誌がリバイズ(修正)を要求したときの査読コメントです。 そもそもNature誌やScience誌に限らず、学術雑誌に論文が掲載されるときには、近い分野を専門にする第三者の研究者が論文を精読し、論旨に不備がないかなどをチェックすることがほとんどです。これを「ピア・レビュー(査読)」と呼び、査読する研究者はレビュワーと呼ばれています。雑誌の編集部は査読を参考にして論文を掲載するか、リジェクトするか、あるいは論文著者に修正を依頼するかを判断します。この
![2通のリーク文書から明らかになったSTAP論文の査読コメント : ぶろぐ的さいえんす?](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e6c068dbbc507ecb95026e32eac72b16c961494a/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Flivedoor.blogimg.jp%2Fshimasho_pisces%2Fimgs%2F6%2F2%2F628f18a9-s.jpg)