県警、密室トリック見破る 各務原女性殺害、現場に違和感 2012年10月20日11:21 ◆玄関ドアの新聞受けに着目 事件か、自殺か―。密室で遺体が発見されたため、当初は自殺との見方も出ていた片岡夕子さん(29)が殺害された事件で県警は、宮部高典被告(32)が仕組んだトリックを見破って摘発に至った。「捜査の現場が、殺人であることも念頭に置いていたからこその摘発。初動捜査がしっかりしていた」と岐阜地検幹部。捜査1課の現場捜査員らが現場の違和感をいち早く察知し、スピード解決に至った。 9月30日、午前。各務原市のアパートの1室で、片岡さんの遺体が見つかった。着衣に乱れはなかったが、首にはタオルが巻きついており、顔はうっ血。救急隊が死亡を確認した。 部屋のドアは、カードキーを差し込んで開錠するタイプで、鍵の複製は不可能だった。二つある鍵の一つは室内に、もう一つは父親が所持。窓も閉まっており、完全