承前*1 アジア海賊版文化 (光文社新書) 作者: 土佐昌樹出版社/メーカー: 光文社発売日: 2008/12/16メディア: 新書購入: 2人 クリック: 66回この商品を含むブログ (17件) を見る 土佐昌樹『アジア海賊版文化』からのメモ。 この本の理論面におけるハイライトのひとつは、ハーバーマス流の「公共圏」の議論とヴィクター・ターナー*2の「コミュニタス」論を結びつけたことだろう。 文化人類学の歴史のなかで公共圏にもっとも深く関連している概念をあげるとすれば、まずヴィクター・ターナーの「コミュニタス」と「境界性(liminality)」*3を取り上げないわけにはいかない。 それは身分や序列によって秩序つけられた「社会構造」の対極にある、未分化で創造的な人間関係のモデルを指している。学生時代の友人関係や芸術家の型破りの人間関係などが、その手近な例といえる。公共圏も社会構造や共同体に
アジア海賊版文化 (光文社新書) 作者: 土佐昌樹出版社/メーカー: 光文社発売日: 2008/12/16メディア: 新書購入: 2人 クリック: 66回この商品を含むブログ (17件) を見る http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20101208/1291734308で書名だけ挙げておいたのだが、先月末に土佐昌樹『アジア海賊版文化 「辺境」から見るアメリカ化の現実』(光文社新書、2008)を読了している。 まえがき 第一章 アジアとアメリカ 第二章 ミャンマーの海賊たち 第三章 中国の海賊、そして文化とコピーの関係について 第四章 ティーショップの霧深く――公共圏から見たアジア文化 第五章 ポピュラー文化が切り開く通路――「韓流」が見せたアジア的交流の可能性 終章 空高く、あるいはビル群の隙間からアジアの明日を見つめる 参考文献 あとがき 今は余裕もないので、必
http://kazuyomugi.cocolog-nifty.com/private/2010/12/twitter-c391.html 常識的に考えれば、自称「店長」が悪いに決まってはいる。個人情報保護云々ということもあるわけだし。但し、勝間和代*1も少々大人気ない。こんな感じで落ち着くのでは? それに対して、Midas氏曰く、 勝間が120%悪い。長嶋も勝新もタクシー短距離「一万円お釣りはいらない」。自分を嫌ってた店員の第一印象を覆し以降ファンにさせる位チップをはずみ相手に気をつかうべき。その程度の事が普通にできなければ人間失格 2010/12/17 http://b.hatena.ne.jp/Midas/20101217#bookmark-27340427 まあそうかも知れないけど、勝間和代ごとき〈凡人〉に長嶋茂雄や勝新太郎のような気遣いを要求するのもちょっと酷なんじゃないかと思っ
差別感情の哲学 作者: 中島義道出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/05/15メディア: 単行本 クリック: 77回この商品を含むブログ (21件) を見る 久しぶりに、読んでて卒倒しそうなほど腹が立った。 書いてあることは、普段身近でよく耳にする意見と重なるところがあるので、この機会にちゃんと批判を書いておきたい。 基本的なスタンスへの批判 著者の基本的なスタンスは、次のようなところに示されている。 私の疑問は、「心」に限定される。制度上の差別は撤廃してしかるべきであろう。差別的発言も(少なくとも)制限されるべきである。しかし、差別撲滅運動が人間の心に潜む悪意まで徹底的に刈り込むことを目標にするのだとしたら、誰もが差別感情を抱かなくなることを到達点とみなすのだとすれば、直感的にそれは違うのではないかと思う。(p9) しかし、現代日本社会においていかに差別に対する社会的制裁が厳し
Windowsのみ:PCを起動するとき「遅いな~」と、イライラすることはありませんか? しかし、どのアプリケーションが起動スピードを遅くさせているのかは、結構わかりづらいもの。そこで、起動プロセスを最適化するためのソフトウェア、『Soluto』が登場しました。 「アンチフラストレーションソフトウェア」と銘打ったこのソフトは、以下のコンセプト紹介動画でも述べられているとおり、システム起動プロセスでの全てのアプリケーションを追跡し、どれがスピードダウンの原因かを、バッチリ特定してくれます。 『Soluto』をインストールし、PCを再起動すると、起動プロセスの間、各プロセスを追跡し、どのプロセスにどれだけの時間がかかったかをリスト化。また、プロセスを「No-brainer(不要)」、「Potentially removable(不要かも)」、「Required(必要)」の3つのグループに分け、ど
お客さんの知らない技術を使って、「こんなことをやりませんか?」と提案しようにも、 それを知らない人には、そもそも未知技術の使いかたが分からない。 知らない人の「こんなことがしたい」という欲求は、たいていの場合漠然としすぎていて、顧客と技術者と、 どれだけ長い時間語り明かしても、顧客の側からは、「こうじゃない」ばかりが増えていく。技術者の求める「これが欲しい」は、なかなか聞き出せない。 「お客様本位」はうまくいかない 顧客というのは基本的に「無知」であって、だからこそ「技術者」という、技術に対する知識を持った人が必要になる。 ところが「お客様本位の交渉」という考えかたは、顧客の側にも技術者の側にも、 お互いに何か「分かっているものがある」ことが前提になっているところがあって、新しい技術を扱う業界には、 しばしばそんなものは存在しないから、要件定義が迷走する。 診断学の考えかた 医療の業界には
手を差し伸べてみればいい。届けばそれは敵で届かなければそれが味方だとわかる。で、だれに向かって書くのか。共感してくれるはずの味方に向かって語りかけているのか、そこでもまた、共感すればそれは敵で届かなければそれが味方だとわかる。 実家に戻って生前の父親の部屋がそのまま残されている二階で生活している。捨てることは得ることよりもはるかにむずかしいと、父のすべてを残している母を見て思う。捨てることは失うといった受動的な物語ではない。おそらく捨てないという意志は、なにか大きなものをを失ってしまった、そして二度と失いたくないという喪失の物語の第二章なのである。 喪失が創りだす世界、それはそこにあるはずの存在しないものによって完成してしまった世界といえる。それは誰かが歌詞をつけてメロディを歌わなければ完成することができないカラオケ用音楽とは正反対のものである。そこにはあるはずのものが欠けている。形見の部
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