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ブックマーク / book.asahi.com (15)

  • 「日本は戦争をするのか―集団的自衛権と自衛隊」書評 「首相によるクーデター」と警告|好書好日

    戦争をするのか 集団的自衛権と自衛隊 (岩波新書 新赤版) 著者:半田 滋 出版社:岩波書店 ジャンル:新書・選書・ブックレット 日戦争をするのか―集団的自衛権と自衛隊 [著]半田滋 今、戦後民主主義体制下のシステム、理念、法体系が音を立てて崩れている。書を一読しての率直な感想である。単に一内閣が政治改革を目ざしているのではない。 「歴代の自民党政権の憲法解釈を否定し、独自のトンデモ解釈を閣議決定する行為は立憲主義の否定であり、法治国家の放棄宣言に等しい。『首相によるクーデター』と呼ぶほかない」との著者の指摘は、まさに歴史的警告といっていいであろう。 書は安倍晋三首相の言動を丹念に追いかけながら、その不安定さ、不気味さ、そして錯誤を挙証していく。もっとも象徴的だったのは2014年2月12日の衆院予算委員会での発言である。解釈変更だけで集団的自衛権の容認ができるのかと野党が内閣

    「日本は戦争をするのか―集団的自衛権と自衛隊」書評 「首相によるクーデター」と警告|好書好日
  • 書評・最新書評 : 城 カフカ小説全集3 [著]カフカ/失われた時を求めて13 見出された時2 [著]マルセル・プルースト | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

  • 書評・最新書評 : 戦後性風俗大系 わが女神たち [著]広岡敬一 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

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    ishikawa-kz 2014/08/17
    木田元。「 私も覚えているが、敗戦後に赤線地帯や街角に立っ て身を売っていた女性は、たいていが戦災や戦場に夫 を奪われた妻たちであり、家族を養うためだった。 」
  • 木田元(哲学者) - 書評委員別に読む | BOOK asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    純情無頼 小説阪東三郎 [著]高橋治著 ■花ある役者の魅力たっぷりと活写 “阪(ばんつま)”と言っても、もう若い人には通じないだろうな。阪東三郎のニック・ネームである。なに? そんな人知らないって? それじゃ、こう言えば分かるかな………[もっと読む] [評者]木田元(哲学者) [掲載]2002年03月31日 [ジャンル] 戦士たちの挽歌 [著]フレデリック・フォーサイス著 ■大ストーリー・テラーの面目躍如 ド・ゴール仏大統領暗殺未遂事件を緊迫したドキュメンタリー・タッチで描いてみせた『ジャッカルの日』、緊張した国際政治を背景に、元ナチスの強制収容所長をどこまでも追………[もっと読む] [評者]木田元(哲学者) [掲載]2002年02月24日 [ジャンル]

  • 書評・最新書評 : トップシークレット・アメリカ―最高機密に覆われる国家 [著]デイナ・プリースト&ウィリアム・アーキン - 渡辺靖(慶応大学教授・文化人類学) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■多すぎる機密がむしばむ民主制 9・11以降、米国では国家安全保障の最高機密(トップシークレット)を扱う政府機関や企業が倍々ゲームのように増殖している。ピュリツァー賞を2度受賞した辣腕(らつわん)記者と、ベテラン軍事アナリストがタッグを組み、その実態に切り込んだのが書だ。 数百人の関係者への取材、百カ所以上の施設への視察、数十万件の文書や記録の収集など、2年半に及ぶ徹底した取材に舌を巻く。巷(ちまた)に溢(あふ)れる即席の扇情ルポとは明らかに次元を異にする。 カーナビを遮断する「地図に出ていないアメリカ」の急増。軍産インテリジェンス複合体が集積する富裕地域の誕生。米国上空を飛行する無人機の増加。強まる全米各地の礼拝所への監視。CIAによる指名殺害の内幕……。「秘密への強迫観念的な依存」を深める現実が次々と活写され「ワシントン・ポスト」紙での連載時に掲載を見送られた情報も数多く開示されてい

    書評・最新書評 : トップシークレット・アメリカ―最高機密に覆われる国家 [著]デイナ・プリースト&ウィリアム・アーキン - 渡辺靖(慶応大学教授・文化人類学) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
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    ishikawa-kz 2013/12/03
    「 「あまりにたくさんの情報が機密にされたために、そうすることで守ろうとしたシステムをかえって動けなくしてしまっている」と著者は米民主制の行く末を案じる。」
  • コラム別に読む : スピノザが来た 鈴木繁が選ぶ本 - 鈴木繁(本社編集委員) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■危機に強いぞ、高潔な異物 哲学史の異物。難解かつ分類不可能。そんな17世紀の思想家スピノザの潮がひたひたと満ち来ている。昨年はその名のついたが次々と刊行された。 バルフ・デ・スピノザは1632年、ポルトガル出身のユダヤ商人の息子として、チューリップバブル直前のアムステルダムで生まれた。ヘブライ語の研究で才を見せるも、23歳の時「あらゆる呪詛(じゅそ)が、彼の頭上に下らんことを」と宣言され、ユダヤ教会を破門される。 居を変え、独学で思索を深めて63年に『デカルトの哲学論理』、70年『神学・政治論』を出版する。ところが今度はキリスト教会から「冒涜(ぼうとく)的」と難じられ、神の定義から展開する主著『エチカ』の出版は、77年の没後まで出来なかった。 その神は、ただただ無限で永遠な存在。顔も慈愛もなかった。経済と科学の先進国だった当時のオランダでさえ「スピノザ的」は侮辱の表現となった。 ■我思

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    ishikawa-kz 2012/02/02
    すごくざっくりしたブックガイド
  • 「小さな旗」 芥川賞作家、田中慎弥さんエッセー - ニュース - 本のニュース - BOOK asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    第146回芥川賞を受賞し、記者会見のぶっきらぼうな質疑応答で話題となった田中慎弥さんは、2009年4月から2011年4月まで朝日新聞山口版で「となりのソファ」というエッセーを連載していました。その最終回を、期間限定で公開します。 ★芥川賞の記者会見はこちらから ◇ 小さな旗 田中慎弥  2011年4月11日掲載 今日が最後なので何かそれらしいことを書こうと思っていたところへ、東北・関東を襲う地震。作家なのだから、世の中の重大な出来事には背を向けて、こんな非常時になんと不謹慎な、と眉をひそめられるようなことを書かなくてはならない筈(はず)だが、テレビに映し出される、もの言わぬ地震と津波の圧倒的な威力を見ていると、自分が何かを言ったり書いたりしたところでなんの意味もないのではないか、と感じてしまう。 ここで言う、なんの意味もない、というのは、自分が災害に対して何も出来ない、ということだけではな

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    ishikawa-kz 2012/01/21
    ほんとにいいな
  • 【レビュー・書評】いま、憲法は「時代遅れ」か―〈主権〉と〈人権〉のための弁明(アポロギア) [著]樋口陽一 - 書評 - BOOK:asahi.com(朝日新聞社)

    いま、憲法は「時代遅れ」か―〈主権〉と〈人権〉のための弁明(アポロギア) [著]樋口陽一[評者]柄谷行人(評論家)[掲載]2011年7月10日著者:樋口 陽一  出版社:平凡社 価格:¥ 1,575 ■「国家権力縛る」基は今日的 書はつぎのエピソードから始まっている。伊藤博文は明治の憲法制定に関する会議で、「そもそも憲法を設くる趣旨は、第一、君権を制限し、第二、臣民の権利を保全することにある」と発言した。この事実を、著者が法律関係者の多い聴衆に話したとき、衝撃をもって受けとめられた、という。 立憲主義の基は、憲法は、国民が国家権力を縛るものだという考えにある。それは、別の観点からいうと、国家は性的に、専制的であり侵略的であるという認識にもとづいている。だから、憲法によって国家を縛らなければならない。明治時代に日帝国を設計した政治家にとっても、それは自明であった。しかし、今や、法律

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    ishikawa-kz 2011/07/13
    お二方とも変わらない。
  • 【レビュー・書評】津波と原発 [著]佐野眞一 - 書評 - BOOK:asahi.com(朝日新聞社)

    津波と原発 [著]佐野眞一[評者]後藤正治(ノンフィクション作家)[掲載]2011年7月3日著者:佐野 眞一  出版社:講談社 価格:¥ 1,575 ■胸にい込む被害者たちの肉声 ニュース一段落して関連並ぶ――大事件後の常であるが、東日大震災もまたそのような時期を迎えている。腕力ある書き手・佐野眞一の著ということで手に取った。駆け足ながら現地を歩き、論考を展開しているが、まず胸にい込んでくるのは被害者たちの肉声である。 福島第一原発にほど近い区域では家畜類の殺処分が伝えられたが、多くの牛たちは依然生きている。 「元気な牛を殺す資格は誰にもねえ。平気で命を見捨てる。それは同じ生き物として恥ずかしくねえか」 「ここへ来て、悲しそうな牛の目を見てみろ。言いたいのはそれだけだ」 東電にいま一番言いたいことは何かという問いに対する、酪農家たちの臓腑(ぞうふ)をえぐる言葉である。 後半部では「

  • 【レビュー・書評】ゴーレムの生命論 [著]金森修 - 書評 - BOOK:asahi.com(朝日新聞社)

  • 【レビュー・書評】パララックス・ヴュー [著]スラヴォイ・ジジェク - 書評 - BOOK:asahi.com(朝日新聞社)

    パララックス・ヴュー [著]スラヴォイ・ジジェク[掲載]2010年3月7日[評者]柄谷行人(評論家)■「視差」戦略的に全面的に再編成 カントは『純粋理性批判』で、たとえば、「世界には始まりがある」というテーゼと「始まりがない」というアンチテーゼが共に成立することを示した。それはアンチノミー(二律背反)を通してものを考えることである。しかし、カントはそれよりずっと前に、視差を通して物を考えるという方法を提起していた。パララックス(視差)とは、一例をいうと、右眼で見た場合と左眼で見た場合の間に生じる像のギャップである。カントの弁証論が示すのは、テーゼでもアンチテーゼでもない、そのギャップを見るという方法である。実は、そのことを最初に指摘したのは、私である(『トランスクリティーク――カントとマルクス』)。それを読んだジジェクは、書において、戦略的なキーワードとして、パララックスという語を全面的

    ishikawa-kz
    ishikawa-kz 2010/07/19
    顔似てるなあ。「彼に最も似ているのは、ドストエフスキーである。テーゼとアンチテーゼの両極をたえず目まぐるしく飛びわたる、その思考においてのみならず、その風貌(ふうぼう)、所作、驚異的な多産性において」
  • asahi.com(朝日新聞社):アラーキー 愛猫チロを語る「愛する者を失うということ」 - ひと・流行・話題 - BOOK

    アラーキー 愛チロを語る「愛する者を失うということ」2010年7月7日 天才アラーキーこと、写真家の荒木経惟(のぶよし)さん(70)が飼っていたチロは、写真集『愛(いと)しのチロ』などを通し、広く知られただった。今年3月2日に、人間なら100歳を超えるかという22歳で大往生。1990年にの陽子さんががんで早世した際も、ともに乗り越えた仲だった。自身も一昨年に前立腺がんが見つかった荒木さんが、現在の心境を語った。 ◇ なんだかんだ言って、女の人もいっぱい撮ってきたけど、ちゃんと気持ちが入って一番シャッターを押したのは、チロちゃんだったな。 ずっとさあ、そばにいるんだもん。俺(おれ)の場合、身近で愛(いと)おしいものを撮るから。最高の被写体だったな。 はそんなに好きじゃなかったんだ。でもヨーコが好きでね。ある日、埼玉の春日部のおばあちゃんの家から、子を連れてきちゃった。寝ころんで転が

  • 【レビュー・書評】天使はなぜ堕落するのか―中世哲学の興亡 [著]八木雄二 - 書評 - BOOK:asahi.com(朝日新聞社)

    天使はなぜ堕落するのか―中世哲学の興亡 [著]八木雄二[掲載]2010年2月7日[評者]柄谷行人(評論家)■「神の存在証明」必要だった理由 ヨーロッパの中世哲学の一流のレベルから見れば、デカルトの『省察』は大学生の卒論程度だ、と著者は「あとがき」に書いている。私はこの大言壮語にあきれて書を読み始めたのだが、読み終わると、確かにそういう気がしてきた。たとえば、デカルトによる神の存在証明は、アンセルムス以来の中世哲学の流れの中にあり、それを知らないと十分に理解できない。しかし、中世哲学を読んでみてもよくわからない。退屈なだけであった。実は、私は書を読んでようやく、中世哲学がどういうものなのか納得できたのである。 書には、私がこれまで知らなかった、そして、知りたかったことがつぎつぎと出てくる。著者は誰かの権威にもとづいて書いているのではない。わからないことをわかったふりをせずに自力で考えて

  • 【レビュー・書評】ノモンハン戦争―モンゴルと満洲国 [著]田中克彦 - 書評 - BOOK:asahi.com(朝日新聞社)

    ノモンハン戦争―モンゴルと満洲国 [著]田中克彦[掲載]2009年8月2日[評者]柄谷行人(評論家)■背景、意味 モンゴル人の視点で ノモンハン戦争は、1939年、満州帝国とモンゴル共和国の国境におこった、日とソ連の戦争である。このとき日は大敗したが、戦争の事実そのものが日側では秘密にされた。この戦争に関して、多くのが書かれたが、私の知るかぎり、日ソの戦史が中心となっている。ところが、著者はこの戦争を、戦場となった国境の両側にいた、モンゴル人の視点から見ようとする。書によって、この戦争歴史的背景、そして、現在におよぼす意味が初めて明らかにされたといってよい。 この戦争は国境を争うものだが、清朝が崩壊する1912年まで、そこには、モンゴル人の支族である、遊牧民ハルハ族とバルガ族の部族的境界があっただけである。モンゴル人民共和国(1924年)、さらに、満州国(1932年)ができてか

    ishikawa-kz
    ishikawa-kz 2009/11/17
    今この本読んでる
  • 【レビュー・書評】憲法の境界 [著]長谷部恭男 - 書評 - BOOK:asahi.com(朝日新聞社)

    憲法の境界 [著]長谷部恭男[掲載]2009年10月18日[評者]苅部直(東京大学教授・日政治思想史)■道徳の思考に訴える“窓口”として 憲法学者による論文集で、版元も新興の学術出版社であるが、文と注でとりあげている人名に、まずびっくりする。カール・シュミットや樋口陽一など、高名な法学者は当たり前としても、政治哲学者のレオ・シュトラウス、道徳哲学者のトーマス・ネーゲルといった名前を目にすると、何やら不穏に思えてくる。果ては、ミラン・クンデラ、井伏鱒二、薬師丸ひろ子(!)。憲法に関するとしてどうなのか。 しかしきちんと通読すれば、これが真っ当なねらいに基づいた、心憎い議論戦略であることがわかるだろう。著者によれば、通常の実定法の適用によっては解決が得られないとき、法の外にある道徳に関する思考に訴えかける「窓口」に、憲法がなっている。 公権力による規制が及ぶ範囲と、個人の選択に任される活

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