なぜ習近平・国家主席は「3選」を目指すのか 20世紀初頭・辛亥革命にはじまる中国革命のプロセスのなかで、「中華帝国」はたしかに消滅した。しかしそれは「中華」が「中国」に転化し、「帝国」から皇帝がいなくなっただけ、かえって混迷を加えた観がある。 「国家主義(ナショナリズム)」は身についても、めざす国民国家(ネイション・ステイト)には成りきれていない。広大な境域に横たわる地域偏差と多元性、エリートと庶民がはるかに乖離かいりし、多層化した社会の格差は、依然として根強く存続した。 だから共和制に転換しながら、帝制の復活も経験したし、独裁制も残存している。国民国家の樹立をめざす革命が、何度も起こらなくてはならなかった。したがって試行錯誤もくりかえされ、「悪党たち」の輩出は今も終わらない。 まるで「皇帝」のようなふるまい 21世紀の今日、めざましい大国化を遂げた中華人民共和国も然り、地域偏差や経済格差
![善人は弱小政治家で終わってしまう…中国の歴代指導者が「稀代の悪党ばかり」である根本原因 だから習近平氏は「中華帝国の皇帝」を目指す](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e7b894f93307fdbecd6b3890757ee97a188371cc/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fpresident.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F4%2Fa%2F1200wm%2Fimg_4a01e46e5510773deb1bde12bbcf78ab991795.jpg)