先日、取材で福島県を訪れた。そこでツイッターで相互フォローしている同県のテレビ局「テレビユー福島」の報道局長、大森真さん(55歳、ツイッター:@yard_1957)に会った。局長といっても単なる管理職ではない。自身も現場に出て取材に奔走する。姿勢は明確だ。「データと事実を軸に、住民や避難者がなるべくリスクが低く、ストレスがない暮らしを取り戻す力になる」。福島の現状を幅広く伝えようと、テレビ番組とユーチューブ(http://www.youtube.com/user/TUFchannel)を連動させた報道を展開している。 ツイッターやインターネットでは真偽不確かな情報もあふれている。「福島の新生児の中から奇形児、スクープです」「福島県民は何も知らされていない」といったツイートが広まることもあった。発信者は正義感から現状を批判して警鐘を鳴らしたつもりかもしれない。しかし、適切な根拠や因果関係の検