大前研一氏は、日本経済復活のために人々が「お金を使おう」「お金を借りよう」という心理にならなければ日本経済は復活しないと説く。具体的にどうすべきか。大前氏が解説する。 * * * 私が以前から提唱しているように、今後は日本人もセカンドハウスを持つべきだ。欧米先進国では、企業の課長クラス以上はたいがいセカンドハウスを持っている。ロシアでは、貧しい人も郊外に「ダーチャ」と呼ばれる菜園付きセカンドハウスを持っている。 一方、日本人でセカンドハウスを持っている人は非常に少ない。だが、セカンドハウスを持つと、そこに家具や生活用品がワンセット必要になるので、大きな需要が出てくる。自然の豊かな環境の中で家族そろって週末やバケーションを過ごすことは、子供の教育にもよい。日本は住宅の空き家率が全国平均で13%を超えているが、大都市からアクセスのよい所であれば空き家の有効利用にもつながり、地方の衰退に歯止めを