インターネット上での中傷や人権侵害を防ぐことを狙ったDVD教材を、東京工芸大(東京・中野)が開発した。ネット上で身に覚えがない事件の「殺人犯」にされ、10年にわたり中傷の被害を受けたお笑い芸人、スマイリーキクチさん(43)が、本人役で出演している。教育現場での利用を呼びかけており、キーワードは「学生をネット中傷の被害者にも加害者にもしない」だ。 教材はキクチさんの実体験をもとに作成された。キクチさんに対しては、1999年からネット上に事実無根の書き込みが始まり、その後、自身のブログにも「殺人犯 死ねば」「人殺し」などの中傷が書き込まれた。2008年には「人殺しが何で芸人をやるんだ」などと、ブログに悪意の書き込みが続いたとして、キクチさんが警察に被害届を提出。警視庁は悪質な事例について、名誉毀損(きそん)容疑などで摘発した。
![ネット中傷被害:防止DVD開発 スマイリーさん出演 | 毎日新聞](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/1480201aa37ba82ef11669e00fef8a9f6354b94a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn.mainichi.jp%2Fvol1%2F2015%2F03%2F16%2F20150316mog00m040018000p%2F51.jpg)