「ニート」って言うな! 今、この本を読んでいる。まだ途中なのであれこれと批評できるような状況ではないのでこの本については特にコメントしない。 この本を読みながら考えたのは、「ゆとり教育世代」「学力低下」にも「ニート」と同じような面があるのではないかということ。殊更に「学力低下」を取り上げることで「ゆとり教育世代」という言葉で括られる人たちを非常にネガティブなイメージで捉えてしまう。そして、嘲笑の的にもなる。成人でも書けないような漢字が書けないからと言って大々的に報じる。そのような風潮には危惧をしている。 「低学力問題」は教育社会学などの分野では「社会的排除」や「マイノリティ」の問題と関連した所で議論されてきた。しかし、ここ最近の学力低下論争の高まりと共にいつのまにかこれまでの低学力についての議論は低調になり、そのような問題に目が向けられ難くなってきた。 現在の学力低下論争は言ってみれば強者