iPadの発売が目前に迫り、アップル・ファンとメディアは過熱するばかり。最大の注目点は、どうしても Kindle vs. iPad になってしまう。本誌はこれが「虚妄」に過ぎないと言ってきたが、米国でのプレビューに目を通した限り、そうした評価が広がりそうだ。今日のiPadは、明日のE-Readerのプロトタイプではあっても、今日のマーケットに影響を与えるものではない。ジョブズ氏はとうにご存じだが、問題は明日の市場を創造できるかどうかなのだ。 米国の電子出版コミュニティ・サイト digital book world (dbw) では、4月3日にリリースされる iPadのプレビューをE-Bookへの影響(つまりKindle vs. iPad)に絞ってダイジェストしている。アップルは特定のインフルエンサーに限定して巧みに情報をリークすることで有名だが、今回も発売前の製品の提供を受けた「選ばれた」