世界のLTE(Long Term Evolutiion)市場は期待通りには普及せず、無線LANが携帯電話ブロードバンドを補完する──Deloitte Touche TohmatsuのTMT(Technology, Media and Telecommunications)グループがこのほど、2011年の通信業界の展望をまとめた。 分析によると、LTEは業界の期待通りには普及が進まないという。3G技術の寿命が延びている上、一部の事業者が現行3Gの帯域を十分に活用しておらず、LTEの採用は予想より遅れる見通し。今年末までに商業サービスを開始するのは6カ国、30社未満にとどまりそうだとしている。 日本では「国際標準である3Gを世界に先駆けて導入したため、時代を先取りしすぎ、日本の携帯電話市場のガラパゴス化を招いた。その結果、日本の通信機器や携帯端末の世界進出を阻害した」。このため、国内携帯事業者