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ブックマーク / book.asahi.com (8)

  • インタビュー : 期待が根拠、それがお金 経済学者の岩井・東大名誉教授 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    アベノミクスの下、「次元の違う金融緩和」で、世の中にお金があふれ始めた。株式市場はわき、景気が上向く兆しがでている。「期待」に左右される市場経済は、随分気まぐれにみえる。経済学者の岩井克人・東大名誉教授に、「お金と期待の関係」を聞いた。 ――人の期待はそんなにあてになりますか? 「実は、お金と期待の関係は、資主義の質にかかわる問題です。3年ほど前にベルリンであった『貨幣とは何か』を討議する学際的な会議に招かれたが、ギリシャ古典の権威の学者の発表が興味深かった。テーマは『なぜ古代文明の中で、ギリシャだけが私たちに近いのか』。ギリシャ悲喜劇は現代人にも感動を与え、民主主義の原型も、哲学も、現代につながる科学もギリシャでつくり出された。彼の答えは、公共的な討議の伝統でもアルファベットの使用でもなく、『世界史で初めて格的に貨幣を使った社会だった』というものでした。私のような経済学者が言うと我

    インタビュー : 期待が根拠、それがお金 経済学者の岩井・東大名誉教授 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
  • 「やっかいな放射線と向き合って暮らしていくための基礎知識」書評 生産的な議論へ、誠実正確な解説|好書好日

    やっかいな放射線と向き合って暮らしていくための基礎知識 著者:田崎 晴明 出版社:朝日出版社 ジャンル:社会・時事・政治・行政 安全か危険かではなく、何がわかっていて、何がわかっていないかを、じっくりと、ていねいに-。放射線と向き合って暮らしていくために必要な基礎知識を、できるだけ短く、正確に、そ… やっかいな放射線と向き合って暮らしていくための基礎知識 [著]田崎晴明 昨年の東電福島原発事故による放射線の影響で、このぼくを含め日住民のほぼ全員が、恐怖と不安の中で、この一年半を送ってきた。目に見えず、なじみもない放射線を不安がるのは当然だ。だがお手軽な対応を求めて怪しげな情報に踊らされ、ためにする極論を真に受けて無用に不安をつのらせる例もいまだに多い。 困ったことに、少量の放射線による影響については、まだわからないことも多い。でも、はっきりわかっていることもある。そしてそれを知ることで、

    「やっかいな放射線と向き合って暮らしていくための基礎知識」書評 生産的な議論へ、誠実正確な解説|好書好日
  • 「円のゆくえを問い直す」書評 円高の害 異様な密度で考証|好書好日

    円のゆくえを問いなおす 実証的・歴史的にみた日経済 (ちくま新書) 著者:片岡 剛士 出版社:筑摩書房 ジャンル:新書・選書・ブックレット 1990年のバブル崩壊以降の日経済は、「失われた20年」とも言われる長期の経済停滞に陥った状態にある。円のゆくえを主軸に、日経済の過去・現在・未来を、緻密な分析から大… 円のゆくえを問い直す 実証的・歴史的にみた日経済 [著]片岡剛士 異様な密度の新書。企業が円高で悲鳴を上げる中、一面的な容認論も聞かれる。書は為替レートの根を解説、金位制から変動為替制への推移などの歴史をたどり、購買力平価やマンデル=フレミングなど為替の基礎理論を押さえ、近年の円高がなぜ有害かを堅実に説明。そして、理論的な理解をベースに、いまの円高の原因や、それが各種対応策でも改善されない理由が明快に説明され、根底にある今の日のデフレ経済という大問題へと議論が展開する。

    「円のゆくえを問い直す」書評 円高の害 異様な密度で考証|好書好日
  • 「資本主義が嫌いな人のための経済学」書評 左派こそ勉強を|好書好日

    主義が嫌いな人のための経済学 [著]ジョセフ・ヒース 2008年金融危機に始まる世界不況、さらには震災後には特に、「資主義はもう終わり」みたいな物言いを無数に見かけてきた。これは特に左派に多いし、その人たちは資主義の理論的根拠(と思っている)経済学も破綻(はたん)したと言いたがる。 でもそのほとんどは、実は経済学の主張をろくに知らず、自分の主張も考え抜いていない。そしてその無知と怠慢につけこむ保守派の乱暴な議論に反論できず、万年負け犬の地位に甘んじている。 それじゃダメだ。資主義のダメな現状を改善したいなら、左派もちゃんと勉強しようぜ、というのが書だ。 というわけで書は、筋金入り左派哲学者による、むずかしい綱渡りだ。経済学を乱用して既成体制の走狗(そうく)と化した一部論者には鉄槌(てっつい)を。 しかし優しさとか友愛とか、左派の無内容な情緒的議論にも手加減無用。書の邦題は実

    「資本主義が嫌いな人のための経済学」書評 左派こそ勉強を|好書好日
  • 【レビュー・書評】数学は最善世界の夢を見るか?―最小作用の原理から最適化理論へ [著]イーヴァル・エクランド - 書評 - BOOK:asahi.com(朝日新聞社)

    数学は最善世界の夢を見るか?―最小作用の原理から最適化理論へ [著]イーヴァル・エクランド[掲載]2010年3月14日[評者]瀬名秀明(作家)■私たちとこの世界 なぜこうあるのか あなたはテッド・チャンという作家の短篇(たんぺん)小説「あなたの人生の物語」をすぐに知るだろう。一九九八年に発表されたこの短篇の主人公は言語学者。彼女は地球に飛来した宇宙人とのコミュニケーションを通して、彼らの言葉を解読する任務を与えられる。彼女は過去形や現在形だけでなく未来形の文章を織り交ぜながら、あなたへ事の始終を物語る。 宇宙人の言語は独特だった。彼らはひとつの文章を現代アートのように二次元の一筆書きで表すのだ。私たち人類は単語を区切り直線的に文字列を連ねてゆく。この宇宙人のように名詞も動詞も副詞も一枚の紙の上に、まるで最初から構図が決まっているかの如(ごと)く描き出す知性体がいたら、彼らはどんな思考体系を

  • asahi.com(朝日新聞社):「北朝鮮への制裁路線見直しを」蓮池薫さんの兄透さん - 出版ニュース - BOOK

    北朝鮮への制裁路線見直しを」蓮池薫さんの兄透さん2009年5月23日 北朝鮮に拉致され、02年に帰国した蓮池薫さん(51)の兄透さん(54)が、「北朝鮮への制裁路線の見直しを」と訴える著書「拉致 左右の垣根を超えた闘いへ」(かもがわ出版)を出版した。以前の強硬姿勢からの大きな変化で、波紋が広がりそうだ。 透さんは97年の発足時から拉致被害者家族連絡会の事務局長を務めた。救出運動の先頭にたち、「対話より経済制裁を」と訴え続けた。 転機の一つは04年5月の小泉元首相の再訪朝。家族会の他のメンバーは「幕引きに使われる」と反対したが、透さんは「現状打破には訪朝も必要」と考えた。薫さんの子ども2人はこのとき帰国した。 更に大きかったのは薫さんとの対話だ。日朝両国を知る薫さんの分析に触れ、議論の中で「北朝鮮は一筋縄ではいかない国。単純に圧力だけでは被害者は帰ってこない」と考えるようになった。強硬姿勢

  • asahi.com(朝日新聞社):百年に一度の危機から日本経済を救う会議 [著]高橋洋一、長谷川幸洋 - ニュースな本 - BOOK

    百年に一度の危機から日経済を救う会議 [著]高橋洋一、長谷川幸洋[掲載]週刊朝日2009年4月24日号[評者]永江朗■聞いたことあるような話ばかり 3月30日、高橋洋一が窃盗容疑で書類送検された。高橋は「霞が関埋蔵金」を指摘したことで有名な元財務官僚。小泉内閣では竹中大臣の補佐官を、安倍内閣では内閣参事官を、それぞれ務めた。数字にとても強い人で、構造改革路線を理論面で支えた。郵政民営化でも大きな役割を果たした。そのため、第一報を聞いたときは、「郵政民営化見直しの動きと関係があるのか? もしかして、これも国策捜査?」などと思ったが、どうやらそうではない模様。都内の温泉施設の脱衣所で、他の客の高級時計や財布を盗んだのだとか。新聞報道などによると、金品目的というより、どんな人が高級時計をしているのか知りたかったのだという。それならブルガリの店で客を観察すればいいのに。 高橋が時計を盗む2週間ほ

    ko_chan
    ko_chan 2009/05/01
    同書では、永江さんのような世間知をふりまわして賢人ぶる人がとことんコケにされています。盗人の書いた本だから、みたいなことしか書けないのなら書評業などやめるといい。
  • asahi.com:出版再生、カギは? ヨーロッパの取り組み - ひと・流行・話題 - BOOK

    出版再生、カギは? ヨーロッパの取り組み 2008年02月14日 出版業界に危機感が高まっている。書店は次々と姿を消し、草思社が民事再生法適用を申請するなど、有力出版社の経営も盤石ではない。市場が縮小しているのに、当面の売り上げ確保のための新刊点数ばかりが増え、4割近い大量の返品が生まれ続ける。この構造を断ち切らないと、衰退の一途をたどるばかりだ。「出版王国」ドイツや、再販制度が崩れて「市場の暴力」に苦しみながらも再生を模索するイギリスの現状から脱却の道を考える。 将来の書店員や編集者を目指し、書籍業学校で「戦後史」の授業を受ける生徒たち=ドイツ・フランクフルトで ■ドイツ 書店員を育成・流通効率化 の返品率1割 ドイツの返品率は1割程度だ。なぜ無駄が少ないのか。 1月下旬、フランクフルトにある「書籍業学校」の一室で、20代の約30人が戦後史の授業を受けていた。生徒は全国から集まった書店

    ko_chan
    ko_chan 2008/09/15
    ドイツとイギリスの例
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