米科学誌「Science」の成果発表記者会見として、4月22日に文部科学省・科学研究費補助金新学術領域研究「環太平洋の環境文明史」の領域代表である茨城大学の青山和夫教授(画像1)、同領域研究の計画研究A01「年縞環境史」の代表である鳴門教育大学の米延仁志准教授(画像2)による、「グアテマラ共和国セイバル遺跡の初期祭祀(さいし)建築群とマヤ低地におけるマヤ文明の起源」(発表論文のタイトルの邦訳)と題した発表が行われた。 今回の発掘調査により、紀元前800年頃とされていた従来のマヤ文明の起源が200年早まって紀元前1000年頃まで遡れること、さらに地域間ネットワークに参加して観念体系、美術・建築様式などを取捨選択しながら採り入れ、また重要な物資などを交易し、より周辺地域と相互に影響しつつ文明が築き上げられていったことがわかったとした。