3・11東日本大震災から昨日で1年を迎えた。テレビ、新聞などマスコミは大震災を振り返る番組であふれていた。家や車が木っ端のように押し流される恐怖の映像が再現されていた。犠牲となった遺族の悲しみをこらえる表情を平静に見ていられなかった。親や夫や妻や子どもを失った被災者たちの心情は想像するに余りある。遠方に住まいする第三者としては、ただお気の毒としか申し上げようがない。 自然には「恵み」だけでなく「災難」もあることを思い知らされたのが1年前の大津波であった。想定外どころではなく、東北の三陸地方には明治29年(1896年)にも38メートルの大津波を伴った地震が発生し、2万人前後の犠牲者が出た新聞記事の情報を、私でも目にしている。 自然の恵みだけを当然のように どん欲に取り込んでいると、時には自然の恐ろしさを思い知らされるのではないだろうか。その結果、災害から生き残った人達はハッと目を覚まし、金銭