こんにちは、口の中が切れそうなくらいに堅いフランスパンを、たまに無性に食べたくなる、パン食系男子のパオロ・マッツァリーノです。ちかごろ日本の食品業界は、「もちもち」と「濃厚」一辺倒ですが、バリバリカチカチあっさり味のパンを、テーブルにパンの皮の破片まき散らしながらかじる快感もあるんだけどなあ。 私にはパンを食うことよりも大きな夢があります。それは、映画を作ること。どんな映画かって? 孔子を主人公とする映画なんですよ。そう、あの『論語』の孔子。 とはいえ私は、『論語』をこどもに教えて道徳心を養おう、なんていってる時代錯誤の連中は嫌いなので、一緒にしないでください。『論語』に教育的効果がないことは、過去の歴史が証明しているのに、いまだに幻想にしがみついてる人たちは愚かとしかいいようがありません。 私は、世間に広まっている孔子の誤ったイメージを粉砕したいのです。真の孔子の姿を描くのにどんぴしゃで