あっ。なんでアキバなんかでサイン会をするのだ。ナイフを持った やつが襲ってきたらどうするつもりだ。警備は大丈夫なのか。おれは もう歳だからとてものいぢさんを護れないぞ。せいぜいペン先を目玉 に突き刺してやるくらいのことだが、それとて相手が眼鏡をかけてい れば効果はない。どうすればいいのだ。 などと心配していたのだが、サイン会は無事終了。やれやれ。 一時に太田君が迎えにきてくれて、ハイヤーでアキバの金魚茶屋と いう萌え喫茶へ。あの事件のあった交差点も通った。ああいやだいや だ。 いとうのいぢはもう到着していて、控室でお化粧していた。コーヒ ーをいただいたあと、さっそく記者会見。太田君によれば、こんな和 気藹藹とした記者会見も珍しいとのこと。皆よく笑ってくれ、質問も いい。ただしカメラマンの「もう少しにっこり笑ってください」には いつもながら閉口。なぜ作家が意味もなくにっこり笑わねばならんの
![偽文士日碌 二〇〇八年 八月二十三日(土)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/dd1a05b566d1f42e6487382e93dc5b3d6c9f6d75/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fshokenro.jp%2Ftmp-img%2Fogp-image1.jpg)