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読み物に関するmurashitのブックマーク (405)

  • 創作「夜になっても走りつづけろ」 - 鷲はいまどこを飛ぶか

    『夜になっても遊びつづけろ:よふかし百合アンソロジー』(ストレンジ・フィクションズ,2021)に書いた短篇。コーマック・マッカーシーの遺作『通り過ぎゆく者』を読んでいたらふと思い出したので、もう発表から3年も――3年も?!――経つことも踏まえ、じゃっかん修正して、公開することにした。百合なのかどうかよくわからないし、かなり性的な話もしているし、美醜については踏み込みが足りていないとも感じるけれど、最後に語られる「言葉」についての言葉は、いまも自分自身に射抜かれてしまっているところがある。 なお元ネタは、シモン・ストーレンハーグの『エレクトリック・ステイト』。アメリカでは、誰もが旅をする。 汚いガキだったけど礼儀ってやつを知っていたね。いや、儀礼って云うべきかな。ちゃっかりあたしらのクラッカーくすねやがったよ。ほらご覧、あとひと袋しかない。あたしが囓ってたのをよだれ垂らして眺めてるから、ま、

    創作「夜になっても走りつづけろ」 - 鷲はいまどこを飛ぶか
  • お店の雰囲気に合っていない客について

    関東の田舎で働いてる。しがない機械工場勤めだ。話したいことがあって増田に投稿する。 いま居るとこは、すげーのどかだ。ほぼ東京の隣であるにもかかわらず田んぼが結構並んでる。あと数か月で稲刈りだな。今週ぐらい、近くの神社で夏祭りがある。嫁も子供もない自分は参加しずらいが、それでも毎年行ってフランクフルトと焼きそばを買って帰る。のどかな地域だと思う。地元なので思い入れはある。 それで、何か事情のある家族もいないし、二週間に一度は飲みに出る。安い焼き鳥の店で千円ちょっとだけ飲みい(ボーナスが出たばかりだとやや高い店)して、それでスナックやラウンジに行く。田舎だから、そりゃあ安いもんだ。飲み放題で三千円の店とかもある。 自分が好きな店は、スナックとラウンジを足して2で割ったようなお店(以降は「お店」とする)だった。婚姻的な意味を表す英語が店名になっていた。最初はなんとなく寄ってみて、「料金高いな」

    お店の雰囲気に合っていない客について
    murashit
    murashit 2023/08/05
    ペーソスがある
  • 【小説】忘れえぬ女 - 新薬史観

    亜紀の訃報がミユのもとへと届くまで、三年と四ヶ月と十二日もの時間を要した。言葉にならないミユの呟きはミックスジュースをぢゅうぢゅう吸う有紗には決して届かない。手元に運ばれたアメリカコーヒーを覗き込んだミユは、その熱く黒い液面のなかに亜紀のうつくしい顔を見いだそうとしていた。 亜紀は学部時代のミユの彼女だった。彼女と言っても「元」かも知れず、というのも亜紀は大学を卒業すると同時に連絡が取れなくなっていて、それ以降ミユの知らないところであたらしい交際相手が出来たという可能性を考慮すれば、自然とそのような及び腰になってしまうのである。あまり考えたくないことだが、現に有紗を初めとした大学時代の友人はこの悲劇的な三年と四ヶ月と十二日を思う存分に亜紀の追悼に費やした一方で、彼女であるはずのミユは好きでもない労働に忙殺されて寝て起きてべての繰り返しにより蓄積していく疲労のなかで燦然と煌めくアオハルと

    【小説】忘れえぬ女 - 新薬史観
  • ドーナツ・ホール|さかさきかおる

    花東傷痍軍人療養所の建物は古い。二・二八事件のころからあると言われているが、補修と増築を繰り返しており、その原型は嚴文イェンウェンの祖父も知らないだろう。旧時代のコンクリートで固められ、灰色ののっぺりとした外見は物々しさよりもうらびれた雰囲気を与えるが、中は国立の名に恥じない先鋭の義肢設備が整っている。嚴文も、右腕の義肢のために来たときは不安だったが、今はそんなことはない。 療養所は海岸沿いに建っているが、その南側にある店はもっと古いという噂だった。療養所が「うらびれた」なら、その店は「あばら家」だった。木で組まれた小さな建物は、療養所に寄りかかるように建ち、いまにも崩れ落ちそうに見える。実際、強風の折は何度か壁がはがれた。 嚴文は初めそれが店だと知らなかった。ましてや、そこに按摩がいるということなど、想像もできなかった。 「いつ会えるかはわからない」 教えてくれた同じ部隊だった男はそう言

    ドーナツ・ホール|さかさきかおる
  • 二十九歳の日記(5/13-5/27)|ファイヤーダンス失敗

    五月十三日 久しぶりに下北で働く日だった。雨が降っていた。思っていたより暇だったので、ラウンジに行き、ひたすらカップにシールを貼るという業務を担当する。無茶苦茶に貼る。ひたすら。長いこと。大量のカップを持ってお店に戻ると、佐藤くんから「たくさんやってくれて助かる」と言われて一安心。そのあともゆったりな様子だったので、予定より早めに上がらせてもらった。日記屋月日さんに入って『二十八歳の日記』を探すが見当たらないので店員さんに声をかけると、もう売り切れていたようだった。マジで、と思う。ありがとうみんな。 iPhoneの充電をするのを忘れていた。残り14%だ。三軒茶屋までの行き方を調べる。バスで行くのが良さそう。バス停はどこだ、と思ってGPSを使うが、位置情報は充電をいそうで不安になる。ヨーコちゃんと日下部に「充電やばいっていう凡ミスしてるからもう今から三茶行って喫茶店入っとく、お店わかったら

    二十九歳の日記(5/13-5/27)|ファイヤーダンス失敗
    murashit
    murashit 2023/05/31
    TWICEのライブの話がすごいいい
  • ブルームーンの夜|蜂本みさ

    仕事を終えてドックを出ようとした時、誰かが出し抜けに裏口の戸を叩いた。こんな静かな真夜中になんの音も立てず、つまり甲殻機にもローバーにも乗らずに野良ガニひしめく湿地帯を突っ切って整備工場を訪れるような輩は到底まともじゃない。幽霊か、野盗か、農場の下働きに嫌気がさした脱走者か。頼むから春の陽気にあてられた小型の陸棲甲殻機――たとえばオカヤドカリ――が交尾の拍子に立てた物音であってくれと念じながら映像を確認すると、男が一人立っていた。幽霊ではないらしい。 「俺だ、ヤンだ。ヤン・コメリン」 いかにも古くからの開拓民という体格だった。何度もあたりを見回して落ち着きがない。薬物でもやっているのだろうか。思い当たる節がなく沈黙しているとガサガサ音がして、男の頭の後ろに巨大なはさみが浮かび上がった。「ああ! カニが!」と男はうめき、早く開けろと怒鳴って戸を蹴りつけた。思ったより切迫した状況らしい。 戸を

    ブルームーンの夜|蜂本みさ
  • Lights&Motion|東京ニトロ

    マンモス団地と国道の照明灯だけが光源となる北総の深夜1時、マルスズ梨園、と書かれた白い看板の根にスクーターが止まっていて、それにまたがったまま彼女はぼくを待っていた。そう書くとなかなかにエモいけれども実際はぜんぜん違う。これは村上春樹の小説なんかじゃない。現在、つまり2003年3月20日にはまだ「エモい」なんていう言葉はなくて、インターネットはもっと狭くて、ケータイでできることといえば16和音の着信音をダウンロードすることくらいで、それがぼくらのすべてだった。彼女は点滅を繰り返す水銀燈の直下、キリン・ビバレッジの自動販売機の右隣、ホンダ・スーパーディオの青い車体の上という座標上に位置して、そして自転車でやってきたぼくを睨みつけた。『全国配送承ります!』『千葉の梨!JAちば』と書かれた白い旗が、彼女の後ろでバタバタと音を鳴らしている。実際に豊水とか幸水とか二十世紀が実るのは半年以上先なので

    Lights&Motion|東京ニトロ
  • 「大解体時代」を振り返る - セミになっちゃた

    このテキストは、私が反-重力連盟のSF短編アンソロジー『圏外通信2022』に書いた「「大解体時代」を振り返る」を加筆・修正したものです。 hanjuren.booth.pm でかい塔の解体によって駆動する文明の歴史 解体前史 〈塔〉の頂上は天に届いているともいわれた。その高さは杳として知れないが、一周するのに馬で一刻はかかり、上に向かうにつれ少しずつひねりが加わる長大なねじれ六角柱の形状をしていたという。遠くの山脈から見る〈塔〉は、らせんを描きながら雲をつきぬけ、やがて上の方が霞がかって見えなくなったはずである。当は六角柱ではなくて徐々に先細っている六角錐なのかもしれなかったが、当時は誰もその全容を知らなかった。 逆に、〈塔〉は上にいくほど太くなっていると唱える者もいたという。頂上はなく、漏斗のように広がって、空そのものになっているというのである。そうであっても不思議ではないほどに、手付

    「大解体時代」を振り返る - セミになっちゃた
  • [小説]夏の犬たち|ayakomiyamoto|note

    小説]夏の犬たち(13/13)– 野良のけものたち <第一話 <前の話 ビルボが逃げてしまった翌日、君が熱で寝込んでいる間に僕は一人でビルボを探していた。普段散歩していた林道や遊歩道だけでなく、人が入るのを禁じられているような山裾の林の奥にまで足を踏み入れた。間伐もあまりされていないような蒼とした木々の間でコンパスを頼りに何時間さまよっていただろう。 小さな鳴き声が聞こえて、そこに向かうと赤黒い血にまみれてうずくまるビルボの姿があった。近づ もっとみる

    [小説]夏の犬たち|ayakomiyamoto|note
  • #ミステリ 象と絞首刑 - 鷲羽巧の小説 - pixiv

    指し手たちがその場を去っても、 時が彼らを消滅させても、 儀式が終わらぬことは確かだろう。 ――ホルヘ・ルイス・ボルヘス「象棋」(鼓直訳)

    #ミステリ 象と絞首刑 - 鷲羽巧の小説 - pixiv
  • Steve Yegge の Google とプラットフォームに関するぶっちゃけ話を訳した(前編)

    Google エンジニアの Steve Yegge 氏、Google+ への懸念を漏らす http://japan.internet.com/busnews/20111013/8.html で記事になってたけど、原文とちょっと要旨が変わっちゃってサービスへの警鐘みたいになってしまってたので、全文訳してみた。くそ長い。お暇な方どうぞ。 (2011/10/19 08:14)ありがたい誤訳の指摘をいただいたので3カ所修正。 Stevey の Google プラットフォームぶっちゃけ話 僕は6年半ばかり Amazon にいて、今はそれと同じくらい Google にいる。この二つの会社について強く感じることは(しかもその印象は日々強まるのだけれど)、 Amazon は全てにおいて間違っていて、 Google は全てにおいて正しいということだ。そう、やりすぎな一般化だけど、驚くほど正確だと思う。いやも

    Steve Yegge の Google とプラットフォームに関するぶっちゃけ話を訳した(前編)
    murashit
    murashit 2022/03/16
    URLが回ってから久しぶりに読んだけど、いま読むとすげえ感慨深いな
  • “Playing Metal Gear Solid V: The Phantom Pain”

    First, you have to gather the cash to preorder the game at the local GameStop, where your cousin works, and, even though he hooks it up with the employee discount, the game is still a bit out of your price range because you’ve been using your Taco Bell paychecks to help your pops, who’s been out of work since you were ten, and who makes you feel unbearably guilty about spending money on useless ho

    “Playing Metal Gear Solid V: The Phantom Pain”
  • 留年したくないのでスマブラのリトルマックで卒論を書いた - 玄界灘と限界オタ

    おい!この酷いGPAを見ろよ! 1.00を切ると「お前もう大学辞めろよ」と言うためだけの面談をされる マジで酷すぎる。このままでは卒業の危機である。 というわけで教授にお願いしにいくことにした。 この教授、ぼくの落とした単位の大半を握っている上、なんとぼくの所属しているゼミのボスでもある。飄々としているくせしてやたら授業態度や提出物の締め切りにこだわるので、授業を如何にやり過ごすかに熱意を注ぐこちらとしてはいい迷惑なのだ。 教授室のドアに強めのノックを二回叩き込む。 「ここはトイレじゃないぞ」 中から入室の許可が出たので、ドアを蹴破るように開けて言い放った。 「すみません教授、単位はいくらで買えますか」 教授は椅子の上でふんぞり返ったまま答えた。 「お前の内臓をすべて売ってようやく二単位買えるかどうかだな」 お互いの眉間をにらみ合う。教授とぼくの関係性がよく示された、非常に友好的な挨拶であ

    留年したくないのでスマブラのリトルマックで卒論を書いた - 玄界灘と限界オタ
  • HDの幽霊|蜂本みさ

    ちかごろ妙な現象がある。それは突然起こる風で、より正確に言えば突然起こる風の感覚だ。概要は以下の三点。(1)時々温かい風に手を撫でられる。(2)その現象は手が濡れた時にだけ起きる。手洗いの後やアルコール消毒の後、雨に濡れた時など。(3)風はあくまでも感覚で、他者が知覚したり、手に持った物が影響を受けたりすることはない。たとえばA4の紙を持っていても紙は微動だにしない。自炊や入浴の際はしょっちゅう手が濡れるので、そのたびに風が吹き付けることになる。できる範囲で使い捨てのゴム手袋を導入しているが煩わしくて仕方がない。 という話を昼休みに弁当をべた後で派遣社員の木村さんにしたところ、「心霊現象じゃないですか、それ」と何でもないように言うので、あっやばい、スピ系というのだったか、木村さんはそれかもしれないと身構えた。どうもそういう非合理的なものに抵抗があるのだ。木村さんは二月に入った人で、いつも

    HDの幽霊|蜂本みさ
  • 一九二〇年の東京で貧しい若者が苦学に成功する方法・金子文子の場合 39000文字 - 山下泰平の趣味の方法

    一九二〇年の東京で貧しい若者が苦学に成功する方法 どうすれば金子文子は卒業できたのか 苦学と金子文子の状況と 小学校時代 優秀であるがゆえの悲劇 文子の痛手 文子の上京 幸運な上京 文子の戦略ミス 厳しい苦学界 苦学の真実 嫌な社会 女性の苦学は難しい 文子が最初にしたほうがいいこと 先人の跡をたどれば 犯罪スレスレで苦学した男 苦学を使って大儲けした男 そもそも苦学が必要ない人たち メディアを使って記者になる 登校拒否の人 せずにいられないことをする 苦学を成功させるには まとめ 一九二〇年の東京で貧しい若者が苦学に成功する方法 親ガチャなんて言葉がある。「どういう境遇に生まれるかは全くの運任せ」といった意味らしい。対義語は「実家が太い」で、貧困層に生れてしまうと、選択肢や機会が極端に少ないなんて問題もある。これらはずっと存在していたものではあるが、 SNS などで格差や個々人の能力や考

    一九二〇年の東京で貧しい若者が苦学に成功する方法・金子文子の場合 39000文字 - 山下泰平の趣味の方法
    murashit
    murashit 2021/11/11
    おわりのほう、ちょっと涙ぐんでしまった
  • 一口馬主はいいぞ日記 - 当たり判定ゼロ

    これまでのあらすじ 2019年8月:出資(のちに「ベルンハルト」と命名される) 2020年5月:デビュー前に左脚を故障。患部を縫合。 2020年6月:右脚も故障 2020年7月:ノド鳴りが判明。2度の手術へ。 2021年1月:デビュー戦。後方からのマクリで2着。団野騎手うまく乗った。 2021年2月:レース中盤ペースが上がったところについていけず7着。 2021年3月:再び脚を悪くし、当面外厩で様子見へ… 作家の菊池寛が「樂しみを覺える割合ひに較べれば、心配や憂を味はふ時の方が多い。馬を持つてゐることの樂しみが二、三割だとすれば、心配や憂の率は、まづ七、八割にも及ぶであらう。それも、大部分は馬の故障から来るのだ」と書いたの、わかりみがある。 『無事是名馬』とはよく言ったもので、出資して初めてわかる馬の健康の重要性。馬主ってきっと勝つことも嬉しいんだろうけど(勝ったことない)、自分の馬が

    一口馬主はいいぞ日記 - 当たり判定ゼロ
  • へんなさかな|創元社note部

    を読んで、ホラを吹く。久しぶりの更新は、FishとChipsのお話。 鯨の揚げ物が京都で禁止されているのは、動物愛護や環境保全のためではない。 その日もクリストファー・メイプルストンの店は雪に埋もれていた。宵山を越したばかり。だが、鱈の雪に旬はない。 四回目だ。先の二月にクリストファー・メイプルストンの店がオープンしてから真白く覆われるのは、四回目。そのあいだ、五条西洞院では一度も降雪が観測されなかった。 雪だけではない。土も二度あった。葉は一度。ひとりでに溶けるぶん、雪のほうがいくらか楽かもしれなかった。 事故るたびに警察のひとやら役所のひとやらが出てきて、店の周囲をやじうまがとりまく。クリストファー・メイプルストンはいつものとおりニコニコと鷹揚に有象無象をいなすのだけれど、あんなずさんさで保健所もよく営業を許可したものだと頼はおもう。外国人が店を持つにはしちめんどうなビザもそろえない

    へんなさかな|創元社note部
  • J.L.ボルヘス「シェイクスピアの記憶」 拙訳|rollstone

    ペンギンブックス版のボルヘス全著作集(Andrew Hurleyにより英訳されたもの)を、ここ数年ぱらぱらと読んでいるのだが、巻末に収められた短篇 Shakespeare's Memory を日語で読んだ覚えがどうもない。そこで調べてみると、やはり未訳であるとのことだった。遺作(なのかどうかはわからないけど)が未訳となっている理由については、鯨井久志さんの記事「失われた短編を求めて――ボルヘス唯一の未訳短編「シェイクスピアの記憶」について」に詳しい。ここで書かれているとおり、この短篇が日語で、正当な手続きを踏んで(つまりプロの翻訳者が責任ある出版社を介して仕事をし)発表されるという見込みは、ずいぶん薄いようだ。鼓直先生に、どうか安らかな眠りがありますように。 そこで、まあ、やることにした。わたしはべつに翻訳者ではないし、どうやっても構文が理解できない部分がみっつくらいある。もとにしたテ

    J.L.ボルヘス「シェイクスピアの記憶」 拙訳|rollstone
  • ささやき姫 - タイドプールにとり残されて

    ぼくのクラスには姫と呼ばれているお友だちがいた。だれが姫って呼びはじめたのかはぼくは知らないけれど、理由はわかる。そのお友だちはいつも長いふわっとしたスカートを着ていたっていうのと、名字が姫川だったから。先生ですら、ふざけて姫川のことを「姫」と呼ぶこともあった。姫は返事をしなかった。姫っていうのが姫川にとって嫌なあだ名なのか、そうじゃないのか、ぼくにはよくわからなかったから、いちおう、姫川のことは姫川と呼ぶことにしていた。クラスにいるお友達のことは全員お友達と呼ばないといけないことになっているからそう言っているけれど、姫川はぼくの当の意味でのお友達じゃなかったので、話しかけることなんてなかったけど、もし話しかけたときはそうしようと思っていた。 このまえ、給当番がいっしょで、みそ汁が入っているいちばん大きい、重い缶をふたりで給室から運んでくることになって、いつもよりたくさんの量が入っ

    ささやき姫 - タイドプールにとり残されて
  • かつて敗れていったツンデレ系サブヒロインの物語(わく) - カクヨム

    執筆状況 完結済 エピソード 1話 種類 オリジナル小説 ジャンル ラブコメ タグ 感傷マゾ 最高の夏 総文字数 8,428文字 公開日 2019年5月26日 21:16 最終更新日 2019年5月26日 21:16 おすすめレビュー 3人 応援コメント 0件 小説フォロー数 12人 アクセス数

    かつて敗れていったツンデレ系サブヒロインの物語(わく) - カクヨム
    murashit
    murashit 2019/05/29
    なんなんだよ!!!!!!!!!!