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書くことと文章に関するmurashitのブックマーク (2)

  • さよなら飲むヨーグルト

    僕は、失敗しつづけている。何を?具体的に言えば、具体的に説明する気も失せるほど些細な生活上の小事において、僕は失敗しつづけている。しかし、僕はそんなことでいちいち思い悩んだりはしない。僕は芸術家だからだ。芸術家は生活などというくだらないものと関わるために生まれた人種ではないのだ。しかし、僕の失敗が致命的なのは、僕は芸術においても実生活と同様に失敗し続けているということだ。というよりも、僕は芸術家なのに、何ら芸術活動を行っていないのだ。芸術がしたい。芸術が。おれはそれが芸術なら何だっていいという気持ちだった。けれど……。 例えば絵画。僕は色塗りの下手な子供だった。僕がクレヨンで人の顔を書こうとすると、鼻や頬の輪郭線を書くために使った黒のクレヨンと、肌の色を塗るために使った肌色の絵の具がぐちゃぐちゃに混ざってしまう。僕のお母さんの顔はぐちゃぐちゃのゾンビのようになってしまった。哀しかった。僕は

    さよなら飲むヨーグルト
  • スヰイト・ホオム・アラバマ - 春巻たべた

    登場人物に仮託してテーマだのモティーフだの世界観だの人生論だのを生の侭赴く侭にべらりべらりと語らせてしまうのが下の下であるとして、では私が言葉で人を殴り倒すには何を綴ればいいだろう、と考える。写真ならば海に沈む夕焼け。歌ならば軽薄なオールディーズ。そうした不変かつ普遍の確度を持った、今も昔もこれからもずっとずっと唯の一通りのみにしか受け取られ得ないような言葉でもって読者を笑かせ泣かせ喜ばせ悲しませ安堵させ眠剤抜きの安眠を提供するには何をどう語ればいいのだろうかと考える。櫛にながるる黒髪のおごりの春のうつくしきかな。うたごころに関しては時代と才能で片付けるにしても、そもそもわざわざ三十一音で語ろうという発想が既に突き抜けている。最初の最初は言葉遊びだったんだろうけれども、時を重ね繰り返す和歌リズムのどこかで頭のいい奴がはたと気付いたんだろう。これ合コンでやったらモテるじゃん。褥の前で和歌詠ん

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