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ブックマーク / www.astroarts.co.jp (4)

  • 摂氏1300度にも達する木星の大赤斑上空

    赤外線観測で木星の上層大気の温度を調べたところ、大赤斑の上空が周囲よりもかなり高いことが明らかになった。 【2016年7月29日 Boston University】 太陽から遠く離れている木星は低温の世界だと思われがちだが、その大気の上層部は摂氏500度以上もある。「熱圏」と呼ばれるこの層の存在は地上の天体望遠鏡やNASAの探査機ボイジャーによって40年前に明らかにされたが、その熱源は今でも不明のままだ。 米・ボストン大学のJames O'Donoghueさんたちの研究グループが赤外線で木星の高層大気を観測したところ、その一部が周囲よりもさらに高温であることが明らかになった。その部分とは、地球数個分ものサイズを持つ太陽系最大の嵐、大赤斑の上空だ。大赤斑の上空800kmのエリアは、摂氏1300度にも達している。 大赤斑の上層大気が高温となっている概念図(提供:Art by Karen Te

    摂氏1300度にも達する木星の大赤斑上空
  • 地球外生命からコンタクトがない理由

    生命の進化を調べた研究で、若い惑星での暴走的な加熱や極度な低温化のため、誕生した初期の生命は多くの場合死に絶えるだろうという説が発表された。他の惑星の生命からコンタクトがないのは、高度に進化する前に絶滅してしまったためだという。 【2016年1月27日 ANU】 「宇宙には、生命を育めるような環境を持つ惑星があふれているでしょうし、そこには生命体が数多く存在するはずだと多くの研究者が考えています。しかし、誕生間もない生命体は弱く、生き残れるほど急速な進化は滅多に起こらないと考えられます」(オーストラリア国立大学 Aditya Chopraさん)。「ほとんどの若い惑星の環境は不安定です。生命を育める惑星を作るには、水や二酸化炭素などの温室効果ガスを調節して表面温度を安定にする必要があります」。 約40億年前の太陽系では、地球だけでなく金星と火星も生命に適した環境だったかもしれない。しかし形成

    地球外生命からコンタクトがない理由
  • 木星の大赤斑がさらに縮小、形・色にも変化

    ハッブル宇宙望遠鏡による観測画像から、木星の大赤斑が縮小し丸くなってきているという数年にわたり続いている変化が確認された。大赤斑の長軸は2014年に比べて240km短くなっている。 【2015年10月20日 HubbleSite】 大赤斑の縮小はここしばらく速い割合で進んできたが、最近の変化は長期的な傾向と一致しているという。大赤斑の色は赤というよりもオレンジ色に近く、いつもは色が濃い中心部分にはっきりとした違いが見られない。 2015年1月19日にハッブル宇宙望遠鏡によって撮影された木星の地図。ほぼ連続した2自転分のデータから作成。クリックで拡大(提供:NASA, ESA, A. Simon (GSFC), M. Wong (UC Berkeley), and G. Orton (JPL-Caltech)) 大赤斑には、その渦の幅ほぼ全体に及ぶ、普段は見られない細いフィラメント状の特徴が

    木星の大赤斑がさらに縮小、形・色にも変化
  • 「ペルセウス腕」、天の川銀河の平均回転速度より遅かった

    天の川銀河の腕の一つ「ペルセウス腕」にある大質量星形成領域の水メーザー観測から、「ペルセウス腕」全体の速度が平均的な銀河回転速度よりも毎秒30kmほど遅いことがわかった。 【2015年4月22日 国立天文台VERA】 天の川銀河には、太陽系が位置する「オリオン腕」や「いて腕」など、いくつかの渦巻き状の「腕」がある。「IRAS 22555+6213」は、そのうちの「ペルセウス腕」にある大質量星形成領域だ。 国立天文台ALMA東アジア地域センターのJames O. Chibuezeさんを中心とした研究グループは、国内の複数の電波望遠鏡を組み合わせたVERAを用いてIRAS 22555+6213の水メーザー観測を複数回行い、年周視差や天体の運動速度を計測した。その結果、年周視差が0.314±0.070mas(mas:ミリ秒=角度の1秒(3600分の1度)の1000分の1)と測定され、星形成領域ま

    「ペルセウス腕」、天の川銀河の平均回転速度より遅かった
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