いまだ混乱深まるミャンマー情勢。2021年2月1日に起きた軍によるクーデターを記憶している方も多いだろう。 クーデター後、自由も未来も奪われた市民・若者たちはどのように抵抗していたのか? 『NHKスペシャル取材班、「デジタルハンター」になる』からお届けする。 民主化への道を閉ざしたクーデター 2021年2月1日の軍によるクーデター。それは一歩ずつ民主化への階段を上り始めようとしていた市民の期待と希望を一気に打ち砕き、長く続く闘いの始まりの日となった。市民たちは街頭に出て、「非暴力」をキーワードにクーデターに反対する声を上げ続ける「平和的なデモ」という道を選んだ。それは、長年自宅軟禁を強いられてもなお非暴力で抵抗してきたアウン・サン・スー・チー氏の信念を支持するということも意味した。 「クーデターを拒否する」 「軍政は絶対にいらない」 「私たちの自由を返せ」 「民主主義を取り戻す」 クーデタ