セメント製造時に大量の二酸化炭素(CO2)を排出するため、環境負荷の大きい材料の代表格だったコンクリート。CO2を吸収・固定する機能を持たせた「脱炭素コンクリート」として、生まれ変わろうとしている。 練り混ぜ中のコンクリートにCO2を噴射して固定し、生成した鉱物の効果でセメント使用量も減らす──。會澤高圧コンクリート(北海道苫小牧市)がカナダのCarbonCure Technologies(カーボンキュアテクノロジーズ)から斬新な技術を導入し、2021年11月にコンクリートの供給を始めた〔写真1〕。