任天堂は,初代の「ニンテンドーDS」を2004年11月に米国で先行発売した。日経エレクトロニクス分解班は発売と同時に製品を入手し,内部の構造を分析。以下は,その結果を解説した記事である。実装された部品や基板の端々から,1万5000円という売価に見合うように,同社がコスト削減を進めたさまが浮かび上がってくる。(以下の本文は,『日経エレクトロニクス』,2004年12月6日号,pp.30-33から転載しました。内容は執筆時の情報に基づいており,現在では異なる場合があります。写真:林幸一郎) 図1 いよいよ出荷開始 無駄な装飾がほとんど見られないシンプルなデザイン。重さ は約275g。手にしてみると,見た目より軽い印象を受けた。上面ディスプレイが開く角度は,無断階で調整できる。 「へー,これかぁ」 「結構軽いね。あっ,この画面がタッチ・パネルなんだ」――。 任天堂が2004年12月2日に発売した,