「本日お会いした皆さんに『業界に元気がないので何とかしてくれ』と言われまして」。日本コンピュータシステム販売店協会(JCSSA)が2007年1月15日に開催したセミナーでこう切り出したのは、マイクロソフト 執行役専務の眞柄泰利氏だ。 この日は、午前中にマイクロソフトの新OS「Vista」が発表されたばかりで、JCSSAのセミナーは都内の別会場ながらその後に行われた。両イベントの掛け持ちも多い。眞柄氏は冒頭のような出席者の声に応える形で、Vistaの機能についてはあまり触れずにパソコン販売店におけるビジネスチャンスの例に絞って講演した。 同氏がまず紹介したのは、潜在的なマーケットの数である。午前中のマイクロソフトの発表会では具体的な販売目標は一切語らなかったが、眞柄氏の説明によるとWindows XPよりも前の世代のOSを搭載した企業向けパソコンは、およそ1100万台あるという。同社は企業向