戦闘で左脚を失った元ウクライナ兵、パリ・パラリンピック出場へ ケガで苦しむ人々へ伝えたい「想い」とは(字幕・30日)
「ウォーミングアップに過ぎない」 米戦略軍司令官のチャールズ・A・リチャード海軍大将は11月初旬、多くの人の目を開かせるような発言をした。 「ウォーミングアップに過ぎない」の真意はもちろん、米国が将来、主要国と大きな戦争をする可能性があり、それに備えるべきということである。 リチャード大将がこの発言をしたのは米バージニア州アーリントン郡で開かれた海軍潜水艦連盟の2022年年次シンポジウムのことだ。 ウォーミングアップ発言の直後、会場にいた米軍関係者の目をさらに開かせるようなことを述べた。 「大きな(軍事的)危機が迫っている。米国が長い間、試されてこなかったことがテストされる日はそれほど遠い将来ではない」 少しばかり煽るような響きではあるが、これが軍事評論家の発言などではなく、現職の海軍大将の発言であるだけに真剣に受け止めざるを得ない。 特に中国を競争相手国として捉えており、「いくつかの迅速
クリミア橋爆破の真相 ウクライナのゼレンスキー大統領は、11月12日までに、ロシア軍は主力戦車の半分を戦闘で喪失しているという米国防総省のカール次官の分析に対し、「おおむね現実を踏まえた内容になっている」とコメントした。 ウクライナは、いま意気軒昂といっていい。プーチン大統領の70歳の誕生日のわずか数時間後、クリミア橋が走行中のトラックに搭載された爆弾によって、橋の一部が破壊され、貨物列車が火災に見舞われた。 クリミア半島のロシア語ニュースサイト「KAFANEWS」によれば、現地時間10月9日8時現在、クリミアへの鉄道は運行を停止し、車道も1車線が爆破されたため、片側1車線のみの通行となっている。ロシア当局の発表によれば、「ほぼすべて順調に進んでいる」とのことだが、実際には、数百台の車が数キロメートルにわたって渋滞をしていて、4〜5時間の立ち往生を余儀なくされている。 現地新聞のニュースサ
「彼は理性的な人物だが、非常に大きな誤算を犯したと思う」。バイデン米大統領は、11日に放送されたCNNの単独インタビューで、ロシアのプーチン大統領について、こう指摘した。これは重要な示唆に富んだ発言だ。「計算違いはしているが、狂っているわけではない」と言っているからだ。 プーチン氏は今、核の恫喝を繰り返している。9月21日、「我々は国家と国民を防衛するため、あらゆる手段を講じる。これはただの脅しではない」と語った。もしプーチン氏が理性的な人物であるなら、「ただの脅しではない」という表現は、「何をしでかすかわからない」と相手に思わせて譲歩を引き出すというマッドマンセオリー(mad man theory、狂人理論)に基づいた発言だということになる。バイデン氏は、プーチン氏の一連の言動をマッドマンセオリーだと喝破したことになる。 プーチンはマッドマンセオリーに頼っている? 実際、ロシアはマッドマ
「ウクライナによるロシア国内への脅威が続けば対応は厳しいものになる」 10日、ウクライナ全土への報復爆撃を行ったプーチン大統領。依然、核兵器使用も辞さない構えは崩していません。 こうした状況に、アメリカのバイデン大統領は「このまま事態が推移すれば、我々はキューバ危機以来となる核兵器使用の脅威に直面する」と警告しました。 危機的状況の中、世界が注視しているのが、世界を終わらせるほどの脅威になりうるという開発中のロシアの核兵器…原子力核魚雷 『ポセイドン』 この記事の画像(11枚) 終末兵器とも呼ばれる最新型の核兵器。水の中を進み、海中で爆発すると放射性物質を含む高さ500mもの津波を発生させ、沿岸部の都市に襲いかかります。 この終末兵器が使用される事態になったらどうなってしまうのか? 「めざまし8」はプーチン大統領研究の第一人者、筑波大学・中村逸郎名誉教授にお話しを伺いました。 “クリミア橋
ロシアが事実上の支配を確立している地域であるウクライナ東南部の4州、ドネツク、ヘルソン、ルハンスク、ザポリージャにおいて、9月23日から27日の期間に、同地域のロシアへの編入に関する住民投票を実施した。結果はまだ明らかになっていないが、"賛成多数”で4州はロシアに編入される可能性が高いとみられている。長期化するウクライナ戦争はこの投票によって新たな局面を迎える。 「安全保障」と「歴史的正義」を主張 ウラジーミル・プーチン大統領は21日、住民投票について国民向け演説の中で、これらの地域の住民が「自らの未来を自ら決定したいという真摯な思いに応えないわけにはいかない」「住民投票の実施のための安全な状況を保証するためにできる限りのことをする」と述べた。そして、「いかなる結果であろうとわれわれはそれを支持する」と言ったのである。 つまり、住民投票によってロシアへの編入が可決されれば、ロシアはそれを受
【コラム】プーチン氏の狂気、戦術核使用も辞さず-NATO元司令官 コラムニスト:James Stavridis ロシアのプーチン大統領がウクライナ侵攻で用いる軍事的手法について、興味深い二項対立があると、われわれは最近数週間で気付いた。 極超音速ミサイルやサイバー攻撃、精密誘導兵器といった最新兵器に手を伸ばす一方、大都市を包囲して破壊するぞと脅す古くからの戦い方をプーチン氏は命じている。 ロシア軍が包囲した南東部のマリウポリを守る英雄的人々に対し、プーチン大統領は「降伏すれば、家や伴侶、子供たちに危害を加えない」との呼び掛けを事実上行った。ウクライナの人たちは予想通りきっぱり拒否したが、砲撃の音がとどろき巡航ミサイルが飛び、戦争犯罪が日に日に増している。 核戦力の「特別態勢」への移行を命じ、「有名な黒いスーツケースと赤いボタンについてご存じだろう」とペスコフ大統領報道官が不気味な発言をした
世界中の誰もが現実に目を向けなければならない。ウクライナ侵攻によって、「核戦争」の勃発は着実に近づいている。一度始まってしまえば日本人も逃れることはできない。そのとき、何が起きるのか。 「敵国」に核を一斉発射 これほど立て続けに世界各国の予想を裏切る男がいただろうか。ロシアのプーチン大統領だ。 まさかクリミアを併合するはずがない、まさかウクライナに全面侵攻をするはずがない、まさか市街地に爆弾を落とすはずがないー。ウクライナの戦況を見れば誰もがわかるように、甘い期待はすべて覆された。 今のプーチン大統領に「まさか」は通用しない。私たちが想像しうる中で、もっとも最悪の事態を彼なら起こすかもしれない。つまり、核兵器を使った「全面核戦争」だ。 そして、それは十分にありえる。なぜならプーチン大統領は、己を見失いかねないほど追い詰められているからだ。ウクライナ戦争がどうなろうが、プーチン大統領の命運は
完全には明らかではない、と西側アナリストらは言う。英当局者は、プーチン氏が使った言葉について、ロシアの核兵器に対する自分たちの警戒レベルの理解にそぐわないものだったと述べている。 プーチン氏は警戒レベルを最も低い「持続的」から、次のレベルの「高度」への引き上げを命じたと考える人もいる(さらに上のレベルとして「軍事危機」と「最大」がある)。だが、はっきりしたものではなかった。警戒レベルは、上昇するほど兵器使用の準備態勢が強まる。 多くの人は今回の動きについて、実際の核兵器使用の意図を示したというより、主に世界に向けてシグナルを送ったものと解釈している。プーチン氏は、核を使えば西側から核の報復を受けることを分かっている。イギリスのベン・ウォレス国防相は、プーチン氏の発表について、主に「言葉の上」のことだとの考えを示した。
米国のトランプ大統領がロシアとの中距離核戦力(INF)廃棄条約を破棄する意向を示した。ロシアによる条約違反がその理由という。実際に条約が破棄されるようならロシアも大手を振って開発・配備に取り組めるわけだが、プーチン政権は内心では穏やかではないようだ。 「軍拡競争に終止符を打ち、核兵器の廃棄を始めたことは極めて重要な決定であり、我々の偉大な勝利となった」――。ゴルバチョフ元ソ連大統領はロシアの通信社を通じてさっそくコメントを出し、「条約の破棄は決して認めてはならない」とクギをさした。 INF廃棄条約はソ連時代の1987年に米ソが締結し、翌1988年に発効した。条約に調印したのは米国のレーガン大統領と、当のソ連のゴルバチョフ書記長(いずれも当時)だった。 それに先立つ1970~1980年代は、東西冷戦のまっただ中。米ソは激しい核軍拡競争を続けていた。とくにソ連は北大西洋条約機構(NATO)への
トランプ米大統領が冷戦終結と核軍縮を導いた歴史的な中距離核戦力(INF)廃棄条約を破棄する方針を打ち出した。ロシアが条約を履行せず、条約の枠外にある中国が核増強に動いているとみたためだが、米中「経済冷戦」は米ロ中の「新冷戦」に足を踏み入れる危険がある。 これは、オバマ米前大統領の「核兵器なき世界」を葬り去ろうとするものである。米朝首脳会談は朝鮮半島の非核化をてこに、核軍縮にはずみをつけてこそ歴史的意義がある。トランプ大統領によるINF条約破棄は、核軍拡競争を再燃させ、世界を再び「核の危機」にさらしかねない。新冷戦を防ぐため、唯一の被爆国である日本の責任は重大だ。 冷戦終結と核軍縮を導いた歴史的条約 1987年、当時のレーガン米大統領と旧ソ連のゴルバチョフ書記長が調印したINF廃棄条約は、1989年のベルリンの壁崩壊から両独統一、ソ連解体につながる冷戦終結への突破口となった。それは、STAR
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